第三十七話 007 Casino Royale

 007の新しい映画に登場するの
 がこのヨット。英国の造船所で、
 スピリットヨット社です。37フィート
 から130フィートまでの建造、
 今回、映画で使われたのは、54
 フィートのモデル。クラシックスタ
 イルの木造艇。しかし、ハイテク
 ヨットなのです。

 もう、このぐらいになると芸術品の
 域ですね。乗るのがもったいない
 と思ってしまう。そんなヨットを平気
 で乗り回すと、また、これは気分
 最高でしょう。
                         こんなヨットに乗るなんてのは、余程、余裕が無いと乗れ
 ませんね。金銭的にはもちろんですが、お金さえあれば
 乗れるかと言うと、そうもいかない。気持ちの余裕、遊び
 の余裕、どうせ役に立たないのがヨットですから、どうせ
 なら、こんなヨットに乗れるような気持ちの余裕がほしい。
 成功者のシンボルのようなヨットです。

 ついでながら、木造艇の中身はこんな具合です。
 
  こういうフレームが入りますから、キャビンは比較的
  狭くなります。でも、そんなのは問題じゃないんです。
  木造は昔と違って、工法が開発され、メインテナンス
  も昔に比べればかなり楽だそうです。それに、木造
  は振動を吸収したり、強度に対しての重量が軽い。
  キャビンが狭いなら、サイズをでかくしよう、今では
  メガヨットでも木造で造られるようになってきました。

                                       





                                         確かに、今時のヨットに比べれば
 54フィートにしては狭いです。
 気持ちに余裕があって、遊びと思え
 ば、どんなヨットでも、気に入ったな
 ら、それが最高です。広いだの、狭い
 だの、速いだの、遅いだの、気に入る
 か要らないか、それだけかもしれま
 せん。その方が気持ちが豊かです。

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