第四十九話 環境問題

世の中は格差問題と環境問題がクローズアップされてきました。環境では、確かに、気温が高い。昔は30度を越えれば相当な暑さでしたが、昨年の夏なんかは35度とかです。そのせいか、ビミニトップが大流行。真夏の日差しはやけどしそうなぐらい暑かった。それで、夏、とくに九州の夏はシーズンオフと考えた方が良い。

温度が高いのは海水温度も同じで、海水温度が高いせいで船底の汚れが早い。特にプロペラの汚れはかなり早いので、影響がすぐに出る。ペラが汚れると抵抗が大きくなり、エンジンの排気から黒煙が出てくる。当然走らない。

環境は実にゆっくりした足取りで迫ってくる。だから、ゆっくり過ぎて慌てる事が無い。対応してもすぐに変化しないし、これもまたゆっくり変わる。自然のスパンは実に長い事が解る。自然はゆっくりなのに、人間のスピードは実に早い。NHKの大河ドラマを見てましたら、時は150年前、この頃は日本人はちょんまげ頭。今はではインターネットやってるなんて、このスピードは何とすごい事か。

環境問題は経済と切り離せない。資本主義経済で拡大を必然とする経済では、環境問題は足を引っ張るマイナスの経済と思える。しかし、もっと長いスパンで見ると、環境が悪くなる事によって、我々の本当に求める快の部分に影響を与える。でも、まあ、今更つつましい生活はできるもんでも無い。せめて少し控えめに程度か。

ならば、控えめから積極的に自然に遊ぶという方を選択しよう。エネルギーを大量に消耗する遊びから自然に遊ぶ方に切り替える。ヨットはそういう遊びです。自然を感じる遊びです。

人工的に遊ぶと、うまく行かない時は苛つく。相手を自分の思う通りに変えたくなる。でもそれができない時苛付く。しかし、自然相手だと、相手を変える事はできない。できないと最初から解っているので、変えようとは思わ無い。従って、その分苛付く事は無い。うまくいかない時は、ただ耐えるしかない。それが解っているから、ストレスも少なくて済む。自然に対しては謙虚にもなれる。忍耐強くもなる。もともと人間のストレスは物事が思うように行かないところにある。人は頭が良いので、思うようにしようといろんな事を考える。それでも、うまくは行かない事がたくさんある。だからストレスになる。でも、最初から、自分が合わせるしか方法は無いと解っていれば、事情は全く違う。

相手や環境を思うように変えようと思うのは傲慢な証拠、傲慢さが、できないというストレスを生む。しかるに、自然の中で遊べば、合わせるという謙虚さとうまく利用する知恵だけが働く。これはストレスは少ないので、人間にとっては良い事かもしれません。

後進国は自然の中で遊ぶ。それが発展して、人工的に遊び、もっと発展するとまた自然に遊ぶようになるのかもしれない。そこに今気が付いてきて、これからはもっと自然を大事に、我慢するのではなく、もっと積極的に自然と溶け込んで、遊んだ方が良い。という事はこれからはヨットでもっと遊ぶ時代です。ちょっとストーリーの展開に無理がある?

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