第五十一話 素朴な疑問

世界は経済で成り立っています。その経済にも、物を作って、販売するという実体のある経済と、株や為替差益を狙うもの、投機など、実体は無い商取引がある。その実体の無い経済は実体経済があるから成り立つものでありながら、実体経済よりも遥に大きな規模となり、実体経済を脅かす。石油の値上がりやサブプライムローンなんかもそうだし、以前のバブルもそうであります。
しかしながら、我々の現代の生活水準は、その両方の経済無くしては成り立たなくなってしまったのかもしれません。こういう実体の無い経済は、誰かが損をしても、他の誰かが儲かる仕組みなのではないか?すると。お金が移動したに過ぎない。なのに、何故世界的不況になるのか?

自民党がどうの、民主党がどうの、誰がやっても変わらないと言いながら、同じ顔ぶれの政治家が選挙に選ばれるのか?それじゃ変わるわけが無い。そうしているのは我々国民ではないか?

夢を持つ事はいい、でっかい夢をと叫ばれながら、今の若者は夢を持たない。ネットカフェ難民と呼ばれる若者にアンケートとったところ、この生活から抜け出したいという者は少なく、今のままでいいという方が圧倒的に多いらしい。

構造改革は必要だろう。公共投資を削減して、民間は仕事が少なくなったから海外に市場を求め、それでも不足なので、リストラやって、利益を確保してきた。では、官はどうなったのか?高度成長を続けた時代は右肩上がり、でも、それ程の市場はもはや無い。という事は、生活水準を見直すべきか?それは難しい事なので、環境問題とからめる。CO2は温暖化に関係あるような話であるが、実際は解っていないそうだ。でも、環境、環境と叫べば、生活水準を下げる事にはならないが、節約になる。それに環境産業を生み出す。これって、公共投資みたいなもん?

格差社会は資本主義の当然の帰結になるだろう。それは利益の分配の仕方に起因する。でも、もし、収入の高い人に高率の税金を課したら、海外にでるかも?それじゃどうにもならん。お金持ちがそのお金を使いたくなるようなものが必要だ。ヨットなんか良いですね?

日本の英語教育、日本人は勤勉だし、頭も悪く無い。それなのに英語を話せないのは日本の英語教育に問題があるのでは?でも、ひょっとしたら、日本人がみんな英語話せるようになったら、海外に逃げていく人が多くなるかも、それを防ぐ為か?故意に?或いは、GHQが昔わざとやったのか?

地デジ放送なんかほっといてほしい。大義名分は電波の周波数を空けて、携帯電話なんかにもっと使えるようにするとか?携帯電話はもう頭打ちなのに。2011年にはみんな買い替えなくてはテレビが見れなくなる。これはデカイ市場の創出だ。

経済を活性化させる為に、赤字国債発行もやむなしと言う。でも、いつかはつけが回ってくることは間違いない。構造改革も苦しいが、赤字国債は単なる先送り。もし、近い将来に爆発的な市場創設でも無い限り。アメリカはとっくに世界を民主主義、自由の国に開放すると称して、市場を創設してきた。日本は戦争はできません。やっぱりアメリカにくっついて行くしかないのか?

昔は営業マンが働きまくって販売してきた。今では、そういう売れるシステムを作って、一挙に売る方が規模がでかい。

日本の会社だと思っていたが、良く見ると外国人による株所有が大きかった。これでは日本政府はどうしようも無い。本社だってすぐに海外に移っても仕方無いのだから。

そんなこんな言っても、日本の国債はほとんどは日本人が持つ。アメリカの国債所有者はアメリカ人は少ないそうだ。日本も中国もたくさん持ってる。これは何を意味するか?日本はまだまだ卑下したもんじゃないのでは?

アメリカは生産国をやめて、消費国、ソフトの国になった。日本はまだまだ生産国、技術の国です。最後はやっぱり実体経済が物を言うのでは?日本人は遊びどころか、仕事にも生きがいを見出す事ができる国民です。そういう国は強いと思います。

不況と言ってもどこかにお金はある。それが動かない事を不況という。循環拡大する事が健全です。という事は簡単な話、お金ある人がお金を使えば景気は良くなる。でも、快適な家もある、車もある。他に何がほしい?ヨットがありますね。日本は全国にマリーナを開発して、ヨットを買いやすい状況を創出して、ヨット、ボートをどんどん増やす。そしてお金は循環しますね。これって良いアイデア?

資本主義はひとところにお金が集まるようになってる。では、そこから出てくる循環システムを考えましょう。それは何か?遊びに他ならない。遊びが無いからお金をみんな投資に回す。するとまた実体の無い経済が膨れ上がる。たくさん稼いだら、遊んで、お金を使う。そうでないと、循環しない。停滞するから不況になる。

鎖国時代じゃあるまいし、物事は世界規模で動く。一国のルールではどうしようもできない。税金を取る為に税率を上げても、個人は難しいが、これは日本の英語教育の問題もありますが、企業は世界で動く。よって、規制するより、日本を魅力有る国にしなければ。

それでもやっぱりアメリカは強い。何故なら世界一の軍事大国だからだろう。ドルは世界の基軸通貨、それはアメリカを死守しなければならない。

日本人は欧米人ほど遊び上手では無い。しかし、それが日本の国を発展させてきた原動力かもしれません。でも、時代は違う。遊びは新しいアイデアを生み出す原動力になるかも?あのアインシュタインも小さなヨットで時折セーリングしていたらしい。

欧米人は合理主義、分析して外科的手術が得意。日本人は違う。もっと包括的である。それが東洋思想?欧米人は物を細かく分析して、つきつめたら、原子核と電子になった。中性子もありますが。すると、これらは観察したら粒子であるにも関わらず、その性質は波と同じであるらしい。粒子はある一箇所に存在し、波は全体に広がる、局所的ではない。これは矛盾する。でも、それが量子物理学の常識。世界はそうやってできてる?我々は全体に広がりながら、同時に一箇所に存在する事になる。これ不思議?合理的ではない。

日本人は勤勉だから、遊びに罪悪感を感じる。だから、ボ〜っと一日中過ごす事ができない。何かをしなければ、遊びとて、勤勉性を発揮する。だったら、セーリングを極めてみましょう。日本人の遊びは、多分そこからまた何かを生み出す。アインシュタインが日本に来た時、世界を救うのは日本だと言ったらしい。お世辞かもしれませんが、案外そうなる日もあるような?

最近のハリウッド映画はあまり面白く無い。CGは駆使するものの、企画が今一。日本映画の方が面白い。良くこんな事考え付くなと思う。それも漫画から来ているのが多いらしい。漫画、恐るべし。

不況と言っても、日本は大金持ち。捨てたもんじゃない。後は、政治力?とは言っても、政治に文句言っても、日本国民の総意。文句言ってる人が総理大臣なっても、結果は同じ。ならば、政治に変わる事を期待するより、国民みんなが変わらねば?そうしないと政治は変わらない。政治家も国民もみんな日本人だから。

先日、独裁政治をやってる国の話をテレビで見ました。独裁ですから、すぐに何でも決めて実行できる。キューバは40%の食料自給率だったのが、今では70%らしい。他の国では国民が結構喜んでいた。独裁者のいかんによっては独裁政治の方が手っ取り早いかもしれない。でも、最高の独裁政治があったとしても二代目の保証はありませんね。独裁とまではいかないものの、日本の総理大臣にも、もっと権限を与えて、必ず任期を全うするのが前提という事にした方がいいかも。
昔、中曽根さんが大統領制を叫んでいたような?

マリーナに行ったら、何とも寂しい。面白いところには人が集まるはずなのに。

中古が売れても、場所と所有者が変わるだけ。でも新艇なら、ひとつ日本のヨットが拡大した事になる。だから新艇を売りたいのです。やっぱり、お金持ちが遊びやすいシステムというものが必要なのではないかな?今は脳梗塞をおこしつつある。それではいかんので循環させねば。

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