第九十五話 WALLY NANO

ワリーヨットと言えば、スパーヨット界では有名、独特のデザインです。そのワリーヨットがワリーナノとして37フィートのデイセーラーを建造、進水しました。欧米でのデイセーラーの浸透力はたいしたもんで、あっという間に、ここまで来たかという感じがします。

  この独特のデザイン、船体はカーボンにエ
  ポキシ樹脂、マストももちろんカーボンです。
  37フィートで重量はわずか2.6tしかない。
  ジブはご他聞に漏れず、セルフタッキング
  ピンクのハルカラー、これも斬新です。








  室内はシンプル。キャビンで遊ぶヨットでは
  ありません。












  コクピットに設置されたこのボタン。油圧で
  シート類をコントロールできるものです。
  この方式は、イタリアのB38には既に採用
  されていましたので、驚くというものではあり
  ませんが、まあ、すごいヨットです。









このデザイン、好き嫌いが大きく出るでしょうね。日本のマーケット?う〜ん、難しいですね。まあ、価格も相当高いでしょうが、このデザイン、相当なる遊び心が必要かもしれません。これなら、個人的にはブレンタのB38の方が好きかな。でも、こういういろんなヨットが出てくる土壌がある欧米市場、さすがであります。日本では有り得ない。このように、デイセーラーは欧米ではどんどん進んでいます。考えて見れば、キャビンで遊ぶ、旅を遊ぶ、それ以外はセーリングを遊ぶ。セーリングを遊ぶならデイセーラーは最高であります。これも全てアレリオンから始まっています。
次へ       目次へ