第16話 もっともっとヨットを紹介します

日本のマーケットに合うか合わないか、そんな事にこだわらずに、世界のヨットをどんどん
紹介していきたいと思います。でかいヨットから小さなヨットまで、FRPだろうが木造だろうが
安かろうが、高かろうが、紹介していきたい。但し、私個人がそのヨットのどこかで魅力を
感じたものには限定されてくるかもしれませんが、ご勘弁。

ご覧になる方も、買えるか、買えないかという次元では無く、こんなヨットが造られていると
いう事を知ってもらいたいと思っています。

海外の雑誌を見ていて思ったのですが、すごいスーパーヨットがずらりと紹介されています。
やっぱりすごいね、海外は!こんなの日本に出しても売れやしないね。そんな思いでしたが
ちょっと待てよ、海外の連中だって、皆こんなすごいヨットを買えるわけじゃない。もちろん、
買える連中はいるが、それはほんの一部でしょう。でも凄い数のスーパーヨットが出てる。
60,70,80フィート、こんなのはざらです。それにとてもユニークな発想から生まれたヨット
もある。これをいつも見ていると、仮に自分が買えなくても、少なくとも気分は上がる。全体
的な気分の高揚にはなる。すると、自分が実際買えるサイズのヨットは特別なものでは無
くなるのではないか。かなり日常に接近して、身近に感じられるようにならないかと思うのです。

昔は30フィートというとすごく大きかった、大型艇でした。ところが、周りにそういうサイズが
増えてくると何でもなくなる。すると30フィートはすごく身近なのです。日本全体のレベルアッ
プをする為には、何もどんどん大型化しようという魂胆ではありませんが、大型化すればする
程、小型ヨットは身近になる。40フィートが身近になれば、30フィートを動かすにも何の抵抗
も無く、25フィートならもっとです。

売れるか、売れないか、買えるか、買えないか、そんな事には関係なく、どんどんいろんなヨ
ットを見て、世界を知りましょう。井戸の中の蛙、大海を知らず、という言葉もあります。それに
どんどん知れば見る目もできてくる。いろんなヨットを知ると、固定観念も溶けてくる。そうしたら
今までこだわってきた使い方などどうでも良くなる。そして、素直に、他人の目をきにせず、自分
らしく遊べば良い、世界は広い。ヨットは自分が最も楽しめる方法で、遊べば良いのです。

第2話で紹介しましたヨットも実にユニークでしょう?30フィートのキャビン無しのスーパースポー
ツヨット。スポーツセーリング野郎にはぴったりじゃないですか。こんなのが数艇あって、ゴルフ
の人達がやるように、ちょっと賭けでもしてレースしたらしびれるね。賭けが良いかどうかは別に
しても、そんなレベルになってきたら実に面白いと思いますね。そう、いろんな乗り方があって良い

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