第52話 幸運

日本のプレジャーボート登録艇数が10年くらい前ですが40万艇というデータがありました。
そのうち、2割がヨットだとすると、約8万艇のヨットがあります。日本の人口が1億3千万と
して、そのうちのほんのわずかの8万人しかヨットを所有していない事になります。残りの
1億2992万人はヨットを持っていないのです。乗った事さえ、さわった事さえ無い人達が
大勢いるわけです。ヨット持って楽しめるという事がどれだけ幸運な事かわかりますね。とて
もあり難い事と感謝しなければならない。ヨットを持っている方々はヨットを内側から見ます。
でも多くの外側から見る人からすれば、これは日常では無いのです。

これだけ幸運なのですから、ほったらかしにしたらいけないですね。大事にして、多いに楽し
んでしかるべきではないでしょうか。誰でも簡単に買えるわけでは無い、しかし、自分が持て
たという事は多くの幸運が支えているのだと思います。多いに感謝して、大いに乗りましょう。

そして、より多くの人達を乗せてあげてください。チャンスを与えてください。今度の海の日に
一般を乗せてあげる企画があり、参加する事にしています。より多くのの方々が海やヨットに
親しみを覚え、理解してもらえると、マリンを取り巻く環境も変わってくるはずです。気の長い
話ではありますが、こういう事がヨットをもっと身近に感じさせ発展していくものと信じています。

海に四方を囲まれた日本ですから、海洋王国としてもっともっと活用しても良いはずだと思うの
ですが、これまでは海は仕事の場であった。もちろん、これからも漁業は大切ですが、これだけ
広い海ですから、皆が海に親しみ分かち合える事を願っています。

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