第五十四話  レース 

 

あっちこっちで様々なレースが行われています。上記の写真はハーバー20のフリートレース。3月2日と3日に、カリフォルニアのニューポートハーバーヨットクラブ主宰のレース。遠くはニューヨーク、ミシガンからも参加、合計40艇だったそうです。



ニューポートハーバーはこんな所。なんかすごいですね。マリーナに居るだけで楽しそうな感じがします。この辺り一体がリゾート気分な感じ。閉鎖的では無くて、町がマリーナという感じ。これじゃ、楽しく無いはずが無い。同クラブには、1,100人のメンバーが居るそうです。

スケジュールを見ますと、毎週のように何らかのレースが行われています。こういう環境ですから、何か良い気分でテンションも上がって、レースにも運動会気分で参加したくなる。ヨットクラブ全体で盛り上げている感じでしょうか?本格的レースから、お祭りまで、誰でも、どれかのレースには参加できる。そんな楽しさがあります。同クラブの設立は1916年だそうで、規模と言い、歴史と言い、やはり違いますね。ヨットが社会に根付いています。こんな環境なら、週末はヨットに泊まってなんか思いますね。数が多いだけじゃ無くて、システムの質が違う。まあ、仕方無いか。



ついでながら、有名なニューヨークヨットクラブというのは、設立は1844年だそうで、クラブハウスはニューヨークとロードアイランド州にあり、上記写真はロードアイランドのクラブハウス。あのケネディーもメンバーだったそうです。実は、一度だけこのクラブハウスには行った事があります。ロードアイランド州のニューポートにあり、町全体に歴史を感じますし、このクラブハウスもすごいもんです。そこに居るだけで楽しかった。

1903年にはメンバー数は2,000を越え、現在は3,200人。22フィートから最大は289フィート
メンバーは必ずしもオーナーとは限らないようで、オーナーメンバーは全体の54%だそうです。
ヨットが1,116艇、パワーボートは614艇、ヨットの方が多いんですね。

こんな環境に居たら、ヨットは欠かせない。そういう気分になります。この近くに、アルデンヨット社という造船所があります。ヒンクリーよりも少し古い歴史を持つ造船所。周辺には、部屋数が何十とあるような、屋敷が立ち並ぶ。門から玄関まで遠いんです。ビバリーヒルズが高級住宅街として有名ですが、ここは、その比では無かった。

こんな環境を見れば、ヨットはステータスです。高級ヨットが売れるはず。実に優雅で、ゆったりしていて、ヨット社会という感じ。やはりカリフォルニアのヨットクラブとは様相が異なります。カリフォルニアはリゾート的、東海岸は伝統を感じます。

日本のマリーナも、もっと何か指針を打ち出して、オーナー以外のメンバーも加えて、何かできないか?もちろん、そういうメリットがないといけませんが。ヨットクラブのメンバーというだけで、何かかっこ良さがあるような?

そう言えば、ヨットレースもそうなんですが、優勝したから賞金があるわけじゃなし、それなら、何かステータスになるような、誇りに思えるような、カッコ良いと思われるような、そんな名誉的な何かがもっとあれば良いんじゃないかな〜?どうやってそうできるかは解りませんが?

次へ       目次へ