第七十八話 アレリオンの計画

最近の造船所からのメールを読んでいますと、今度発表されましたアレリオン33Sに力を入れてきているのが解ります。アレリオン28で成功を収め、あっちこっちでクラブができたりして、アレリオン28については、極端な言い方かもしれませんが、ほっといても増えていく。そんな感じを持っているようです。
そこで、柳の下に2匹目のどじょうじゃないですが、アレリオン33Sを、同じように広げようという事です。ちなみに、アレリオン33や38等は、高価過ぎて、あっちこっちにクラブがというように、数がそうそう増えていくわけではありません。そんな事もあるのでしょうね。

先日、建造途中のお披露目がありました。
 

仕様的にはアレリオン28と同じですが、カーボンマストやセールエリアの大きさ等々、かなりのハイパフォーマンス艇です。完成はまだですが、既に3艇の受注を受けているとか。ハイパフォーマンスをシングルでも楽に味わえるというのがアレリオンです。

結局は、デイセーリングでは誰でも高い性能を望むが、面倒な事はしたくないし、特定の誰か、腕の良い人、そういうクルーが居なければ駄目というのも嫌ですし、楽に、良いフィーリングを得たいというのが人情です。それを可能にしたのがアレリオンが目指すところです。

実を言いますと、これまでのアレリオンはジブブームを持つ事で、ダウンウィンドにおいてジェネカー設定を重視していませんでした。しかし、時代は少しづつ変わります。このアレリオン33Sにおいても、ジブブームは標準ですが、ジェネカー設定(オプション)も考慮されています。世の中には、もっとエキサイティングにという方もおられるわけで、そこに応えたわけです。ジブブームを使った、メインとジブのダウンウィンドセーリングでも良いし、ジェネカーを使っても良い。でっかいメインとジェネカーとのコンビネーションによるダウンウィンドはどんなものでしょうかね。

多分、シングルならメインとジブを使って、クルーが居る時ならメインとジェネカーという感じになるのでしょうか。

レース用のヨットというわけではありませんが、それでもレースに参加して楽しむ方もおあれますから、そういう時は、他の艇がスピンやジェネカー等を展開されては、全く勝ち目が無くなります。

残念ながら、日本ではまだまだこういうデイセーラーの認知度が低いのですが、でも、これから微力ながら、日本におけるデイセーラーの普及に努めたいと思います。これって結構気軽に遊べる、面白いヨットだと思うんですが?

次へ       目次へ