第三十二話 デートセーリング

いつもひとりじゃつまらないと思う事もありますね。そういう時は、誰かを誘ってデートセーリングです。奥さん、子供、孫、彼女?それも有りでしょう。そういう時はシングルセーリングとは違うセーリングをします。と言っても、セーリングを楽しむ事には違いない。

  こんな感じで、のんびりもセーリングを楽しみ
  ながら、そういう時間を楽しみながら、セーリ
  ングにそこそこ上達していれば、かなりバリ
  エーションのあるセーリングを楽しめるよう
  になるのではないかと思います。

  アレリオンやハーバー等、デイセーラーでは
  簡単にそういうセーリングができます。これら
  の特徴は、初心者でも簡単に操船できるよ
  うになる事です。過去の事例では、全くの初
  心者、ボートの経験も無い方でも、3日でシ
  ングルセーリングができるようになられました

もちろん、ヨットはそれが全てどころか、入り口であります。しかし、とりあえず、ひとりで出て、セーリングを遊んで、かえってこれる。その先は深い、深いセーリングの世界があります。ですから、その後、何十年やっても、深さを求める限り、ゴールは無い。そんなベテランヨットマンにも、デイセーラーはちゃんと反応してくれます。

さらに、強風に対しても強い。ですから、幅広いセーリングを期待できます。そんなこんなしながら、セーリングに親しんで、たまには、デートセーリングということも楽しみます。簡単に操船できるからこそ、そういうことも簡単に出来ます。シングルが簡単ならデートセーリングも簡単です。簡単でありながら、セーリングを求めれば、その深さ、繊細さにもちゃんと応える。ただ、セールで走っているというだけじゃ無いんですね、これが。

このフィーリングは実際乗らないと解りません。言葉で伝えられるのなら良いのですが、それは不可能です。でも、この滑らかさは一度体感して頂きたいものであります。低い重心がどんな感じなのか、腰が強いというのがどんな感じなのか、滑らかさがどんな感じなのか、これらがあると、セーリングが実に楽しさに変わります。楽にも、繊細にも乗れます。

ですから、デートセーリングにしても、安心であります。ライフラインなんか必要と感じません。強風でもです。彼女が手を伸ばせば、海面に手が届きます。それは恐怖ではなく、楽しさなのであります。舵を持っても、力は要りません。シート操作もマッチョマンである必要は無い。

敢て言うなら、初心者から上達するのに必要な事は、観察力と感じる力、繊細さでしょうね。デートセーリングは楽しい。でも、これが主にはなりません。だから楽しいのです。セーリングは面白いのです。還暦から始めても、ちっとも遅くは無い。無理もありません。それがデイセーラーの能力の高さだと思います。

デッキが低くて、海面が近い。この事は、セーリングにおけるフィーリングをすっかり変えてしまいます。人間というのは、ちょっとした事で、フィーリングが随分変わるものです。楽しさ、面白さとは、実に微妙なもんなんですね。

  ところで、左の写真はサーシャという女の子。
  2歳半で始めてティラーを握りました。ヨット
  はハーバー20、昨年の暮れの事。

  お父さんとのデートセーリングです。ヨットって
  ほんのちょっとした事で、楽しむ事ができる
  んですね。

  人は、あれもこれもと完璧を期待しますが、
  楽しさは、結構いろんなところにあるようです。

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