第二十一話 アレリオン20周年 

  アレリオン28が建造されて20年になります
  クラシックなデザインと最新の艤装/船艇
  形状との融合が成功し、新しいコンセプトと
  して誕生、20年経った今でさえ尚、その美
  しさは衰えない。

  ジェントルマンズボートと呼ばれています。

  この20周年記念のアレリオン28は、以前、
  アレリオン33にも搭載されましたが、エン
  ジンはディーゼルでは無く、エレクトリック
  モーターとしています。

  従って、燃料不要、メインテナンスも一切
  不要、モーターは完全にシールドされた中
  に搭載され、もちろん静かに走ります。

  燃料はバッテリー48Vを採用、充電は陸電
  からの充電と、セーリング中にプロペラが
  回転する事によって、バッテリーを充電し
  ます。
  走行距離は、約10〜15マイル。
  バッテリーモニターで、充電量を確認する
  事が可能です。

  このシステムを開発したのが、マスターボ
  ルトという会社です。



  左の写真がそれですが、この砲弾のような
  形状の中に、電動モーターが内臓されてお
  り、従って、船内にはそれらしき物がありま
  せん。  完全防水です。

  いよいよヨット界もそういう時代に移行しつ
  つあるようです。日本のマリーナには陸電
  設備が無いマリーナもありますので、どこ
  でもというわけには行きませんが、ソーラー
  チャージャーという方法もありますし、何し
  ろセーリング中にプロペラ回転で、自動的
  にチャージがなされるのが嬉しい。

  デイセーリングというコンセプトにおいては、
  マリーナを出ればセーリングに入る。セーリ
  ングに入れば、バッテリーはチャージされま
                                すから、充分なシステムではないかと思います。いつか、電動モーターが当たり前の時代が来るでしょう。クラシックな見かけとは違い、最新のテクノロジーを常に模索している造船所です。

実は、このアレリオン28も、20年前とは少し違ってきています。キール形状が変わりました。エンジンもシャフト式からセールドライブに変わり、メインセールはシングルラインリーフ、セルフタッキングジブにはジブブームとライトエアーイクステンダー、見かけは変わりませんが、常に進歩を続けています。

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