第六十話 ジェネカーファーラー

このセールについては、散々書いてきましたが、やっとアレリオン28に造船所でのオプション設定がなされました。やっとできたか、という気がしています。

  写真のように、マリーナで巻いた状態で設置
  してから出航できますから、もちろん、下ろす
  のもマリーナで。

  造船所採用のファーリングシステムは、偶然
  にも当社扱いのROLLGENのシステムです。
  既存のジェネカーセールをそのまま使う事
  ができるタイプです。

  これからのセーリングには、やはり、ジェネ
  カ ーファーラーだと思います。このセール
  は通常のジェネカーですから、性能的には
  何ら変わる事が無いというのがメリットです。
  ただ、少し要領は必要ですので、最初にそこ
  を得る必要はあります。それは巻く時の要領
  です。風向きを考えてという事になります。
  フォアステーに巻き付けないように。きれい
  に巻くように。




さて、バウポールさえあれば、もうひとつのファーリングシステム、微軽風用のセールにする事も、もちろん可能です。どちらが良いとは言えませんが、性能重視ならROLLGEN、使い勝手重視なら、もうひとつのBARTELシステム、シングルハンドであるなら、後者の方が良いかな? 乗り手次第ですが。

これからのセーリングには、ノンオーバーラップジブ又はセルフタッキングジブに大きなメイン+
ファーリングジェネカーを活用する。この方向が少しづつ増えていくのではないかと思います。何故、少しづつかと言いますと、バウポールの作成は既存のヨットには簡単では無い事もあるからです。でも、新艇には、そういうのが付けられる。

今回輸入致しましたアルコナ370には、セルデン社のバウポールを設置致しました。

  パルピットにバウポール設置用のリングが
  設置してあります。これにポールを通して、
  後部側をワンタッチで固定できます。









  ポール先端にタックラインがありますし、
  上部側にアイもありますので、ファーラーの
  設置も可能です。










このバウポールさえ解決できれば、もっと増えるんだろうとは思いますが。

次へ       目次へ