第五十九話 スポーツカー

世の中車好きが多い。できれば高級車を手に入れたいとか、スポーツカーに乗ってみたいとか、そういう方々は非常に多い。世界には、一般的な車以外にも、たくさんの車が生産されています。

車でレースに出るわけでも無いのに、スポーツカーを手に入れたい。何故でしょう? その走りが違うからですね。そのスポーツカーはスピードが出るだけではありません。シートに座っただけで、もう感じが違います。高速で走らせなくても、やっぱり感じが違う。加速も違う。ブレーキを踏んでも違う。カーブを曲がっても違う。もちろん、高速も違う。あらゆる処でフィーリングが違う。その違いが楽しいし、面白いんですね。何も、スピードだけが全てではありません。最高速度なんか、実際は出せるものでもありません。でも、最高速度出せなくても、やっぱり違います。最高速度が重要なのでは無く、あらゆる処に面白さがある。それに見た目も格好良いですから。

ヨットも実は同じなんだろうと思います。問題は最高速度よりも、セーリングにおけるあらゆる処でフィーリングが違います。スポーツカーとちっとも変わらない。ヨットの普及は車と比べものになりませんが、でも、歴史的には、そこそこ長くなってきました。その中から、スポーツカー的スポーツヨットを好む方々も増えていくのではないか?増えて欲しいと思っています。それが、デイセーラーなのであります。

日本ではまだまだこの手のスポーツヨットが普及していませんが、欧米ではどんどん増えています。レーサーとは違うスポーツヨットです。車と違って、ヨットの場合はレースがもっと身近にはあるんですが、これからは違う様相が欧米では増えてきています。レーサーと違う点は、高いパフォーマンスを簡単に乗りこなすという事です。そのフィーリングを楽しもうという事で、スポーツカーと変わりません。

そういう新しい世界が開けてくる。きっと、日本でも増えてくると思います。時間の問題です。セーリングが面白い。舵を握るのが楽しい。操作して変化が解るのが面白い。そういうスポーツです。

そして、また、新しいデイセーラーがヨーロッパからデビューしました。30フィートですから、サイズ的にも丁度良い。

        

コクピットのシートは折りたたみ式で、写真は折りたたんだ処。キャビンもギャレーもそこそこあって、何と個室トイレもあります。オープントランサムが標準ですが、クローズ式にもできます。

        
        
        

        

ヨーロッパのスポーツカー的匂いがプンプンします。只今、造船所と交渉中です。

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