第百話  イメージ

デイセーラーのオーナーは、どちらかと言うと、スポーツマンのイメージです。アクティブなイメージです。そこらの普通のヨットでは満足できず、自分の面白さを知って、追求される方です。もちろん、仕事も忙しい、たとえ引退していたとしても、なんやかやと忙しい。のんびりできない性分です。だから、たまに宴会するも、しょっちゅうそればかりでは満足できないかもしれません。

アクティブな方は、動き回ります。それが性分でしょう。遊びだって、一生懸命遊びます。そういう方は、のんびりしたいと言っても、長期には性分としてできない。一時ののんびりはあっても、ずっとはできない。そして、何に対しても一生懸命やります。それが性分として合ってるし、そういう方がもしのんびりばかりされると、面白く無いのです。人生、面白くあらねばばならないと考えてあるかもしれません。

デイセーラーというヨットは、のんびりもできます。ピクニックで楽しむ事ができます。でも、アクテイブな方は、そういう時でも、セーリング操作をしたり、何かしたくなるのではないでしょうか?そういう方は自然とスポーツしたくなるかと思います。

のんびりピクニックセーリングからでも、デイセーラーの良さが解ります。でも、アクティブな方は、そこに手を加えて、もっと知りたくなります。知る事に意欲があり、上手くなる事に、面白さを感じます。それが性分なのだと思います。

また、そういう方はこだわりがあります。何でも良いとは、性分が許さない。自分の面白さに対してビジョンがあり、それを求めるにはどうしたら良いかと考える。それが、性分ですから、自然にそう考えてしまいます。年齢は関係ありません。そういう性分の方は、体が動く限り、アクティブなのだろうと思います。年取ったらのんびりとか言っても、やっぱりアクティブなのです。

そういう方なので、ヨット以外にもいろんな興味があって、いろんな事をします。遊び上手で、いろんな事を楽しむ事ができる。それも、凝り性の方かな。こういう方は、セーリングするも、何をするも一生懸命で、あっという間に上手くなる。面白い事を追求できる人だし、夢中になれる人でもあります。

デイセーラーのオーナーに対するイメージはそんな感じです。そして、デイセーラーというヨットのイメージはスポーツカーのイメージです。この両者のイメージはピッタリです。スポーツカーを乗り回す人は、走るだけが楽しみという方はあまり居ないのではないかと思います。他の趣味もあって、いろんな興味があって、自分の面白さが解っていて、アクティブな方、そういう方々にデイセーラーセーリングを堪能していただきたいと思います。デイセーラーのセーリングは短時間で堪能できるし、操作し易いし、何たって、走らせるのが面白い。

先日、ちょっと強い風の中で走りました。舵とメインシートを握って、リーフするまでは無かったですが、少し風は逃がし気味で、よく走ったし、時折のさらなる風に対して、舵を握ってウエザーヘルムを感じ、もう片手で、シートを操作、これがなかなか面白い。風がピューと来て、さっと逃がし、また、引く。ヨットはシュンシュン走ります。

こういう感じを味わっていただきたいと思います。これに面白さを感じると、微軽風でも、それ様の第三のセールを展開して、微軽風でのセーリングの繊細さも遊ぶ事ができます。繊細から大胆まで、いろいろアクティブに走らせる。そういう事が容易にできる。それがデイセーラーです。また、そういうセーリングのアクティブさを味わうに、最適なヨットです。

何故かと申しますと、海面に近い、硬いハル、反応の良さ、等々が面白いからです。やっぱり、スポーツカーと同じイメージです。

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