第五十話 スポーツカー

セダンの性能も上がってきたが、やっぱりスポーツカーに魅力を感じます。その遊び心やスタイル、それに、走りに特化した性能は魅力的に感じます。スポーツカーは若い人達の為というより、人生に余裕を持つ大人の為のもの。あれもこれも、何でも要求しなくなって、どこかに絞り込んで遊べる大人に相応しい。

子供達が独立して家をでてしまったら、もはやセダンである必要性は低くなります。そんな時、無性にスポーツカーが欲しくなる。車だったら二台目かもしれない。そのスポーツカーには、親父の遊び心満載で走らせる。

車は2台という事も珍しくないが、ヨットはそうはいかない。2艇もって、どちらも有効活用するなんてことはなかなかできりる事では無い。車がそうできるのは、足として使えるから。普段はセダン、でも、時にスポーツカーを走らせて、遊び心を揺さぶる。

ヨットは普段の足にならないので、純粋な遊びなので、それなら、一艇持つとしたら、セダン的な考え方は必ずしも必要無い。どうせ家族は来ないし、奥さんだって来ない。だから、純粋な遊びとしてなら、スポーツカーならぬ、デイセーラーが良い。デイセーラーはスポーツカーの遊び心と通じるものがある。その走りを満喫する処にある。

スポーツカーはアクセルを踏み込めばスピードがあがる。でも、スピードだけが遊びなのではなく、加速感、安定感、コーナリング等々も重視し、その為にボディ剛性を高めたり、ブレーキングや、ステアリングの操作とか、反応とか、兎に角、走らせる事に関するあらゆる要素が吟味される。より早く目的地に着きたいからという理由でスピードを重視するわけでは無く、そのスピードのフィーリングが重視される。

ヨットはアクセル踏み込んでとか、単純なものでは走れない。そういう面で言えば、ヨットの方が難しい。しかし、トータルで考えるとどうなんだろう。車だったら、信号あって、他の車もうじゃうじゃ走っていて、人も飛び出してくるかもしれない。そんな状況でぶつからないのは奇跡に近いのかもしれない。でも、海は違う、広々とした海域で、場合によっては、見渡す限り自分だけという事も無いでは無い。そんな環境で自由自在に走らせる事ができる。そう考えると、慣れてしまえば、車よりも気楽かもしれない。、

セーリングは、もちろん、スピードだけが重視されるのでは無く、車と同じ様に、走らせる事に関するあらゆる要素が吟味される。つまり、如何に、グッドフィーリングで走らせる事ができるのか? デイセーラーはキャビンや、その他のエンタテインメント的要素はさておいて、如何に走らせて楽しめるかが基本にある。

美しいスタイルと良い走り。もうそれだけで充分楽しい。そんな遊び心満載のデイセーラーを自由自在に操って、そのフィーリングを満喫したい。夢中になって走らせるなんて、そんなフィーリングを持てるなんて、こんな幸せな事は無い。

エアコンが効いたキャビンで寛ぐのも良いかもしれないが、寛ぐなら、家に居た方が良い。家なら、何だって揃ってる。では、何故、出かけるのか? 出かけた先で寛ぐよりも、何か、充実した、エキサイティングな事を求める。だから、デイセーラーを御勧めしています。

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