第四十一話 デイセーラーで実行したいふたつの事



      
何事も一生懸命遊ばないと、その面白さは解りません。 但し、自分だけ楽しんでも、いつかは行き詰まりを感じてくると思います。 それで、デイセーラーを面白く味わう為に、二つの事をやりたいと思います。ひとつは、これまで散々書いてきました自分のヨットのエキスパートになる事、もうひとつは、自分の周りに居る人達を、自分が得た事で楽しませる事です。

家族や友人を楽しませるに、何もエキスパートになる必要はありませんから、このふたつを並行して追いかけていけば、ずっと楽しむ事ができるんじゃないかと思います。面白さは、何かを夢中になって追いかけている時の心理状態でしょうし、これはシングルハンドで自分のセーリングを楽しんでいく。そして、それだけでは物足り無くなるのが人間で、それを他の人達と分かつ事が絶対必要だと思います。それも、ただ載せてあげるという表面的に楽しそうなピクニックに留めるのでは無く、自分が獲得してきた面白さを少しづつでも分かつというやり方で、面白さを伝えるという感じでしょうか。

このふたつは対等、持ちつ持たれつの関係で、どっちが欠けても先々で行き詰る様な気がします。最初はある程度自信がつくまで自分のセーリングをし、面白さを実感する必要があると思います。自分で面白いと感じない事には、他人に伝える事はできません。 そして、ピクニックにしたって、どうやってその面白さを伝えていくかには、工夫も必要かもしれません。ボランティアと言えど、ひとりよがりになってはゲストも楽しめないでしょうから。 いずれにしろ、ふたつとも徐々に進化させていけば良いと思います。

どんなご馳走でもてなすより、いかにセーリングでもてなすかの方がゲストにとっても楽しめるのではないでしょうか? そして、みんながそれで楽しんでくれれば、さらに自分のセーリングを求める励みにもなるのではないでしょうか? 自分も楽しめて、周りも楽しめる。どっちも一生懸命遊びながらやります。

        

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