第六十三話 ヨットを造る



      
自分のヨットを造ります。 これは、自分自身の手でヨットを造ろうという話ではありません。 実際に造るのはプロの造船所にお任せします。 しかし、ただ、発注して来るのを待つより、もう少し関わって、自分のヨットを自分で造る、否、一緒に作って楽しむという、そんなイメージで捉えてみます。

どんなヨットが良いのか、そういうご相談を頂ければ、一緒に考えたいと思います。 クラシック系か、モダン系か、いろいろ好みがあります。 それで、候補を絞って、詳細を調べていきます。 何が標準で、何がオプションか? オプションリストに無いものはどうなのか? 色はどうなのか? 等々。 それは自分で造る楽しみです。

仕様が決まってオーダーしたら、それで終わりでは無く、建造開始から、ずっと完成まで、造船所から写真を送ってもらいます。 その工程管理をしているみたいな気持ちで、徐々に出来上がる様子をイメージしていきます。 工程は約2か月から3か月。 それで完成です。 完成写真をたくさん送ってもらって、楽しみましょう。 さて、今度は、造船所にコンテナを持ち込んで積み込み、或いは、コンテナに入らないならフラットラック。 それをトレーラーで港に運ぶ。もちろん、そういう写真も送ってもらいます。 

港に着いたら、本船に積み込み、今日では、本船が今どこの海を走っているかをインターネットで確認する事もできます。 徐々に、日本に近づき、やがて到着。そこで通関業者に写真を撮ってもらって、その姿を見る。 それから通関をパスし、再び、トレーラーでマりーナへ。 ここから先は、前話の艤装です。 船名もありますね、どこに、どんなデザインで、色は? 船底塗装もあります。 最初から最後まで、できるだけ関わって、自分のヨットを造る。それを楽しんでいかない手はありません。

        

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