大洋を渡るなんて考えないし、日本一周なんかも興味無し。もっと気楽に陸上とは違う非日常の世界を自分のスタイルとしたい。それがデイセーラースタイルだと思います。気軽にヨットに接し、気軽に海に出る。でも、その海はやっぱり非日常を感じる。何しろ、陸が海に変わるわけですから。世界は簡単に一変してしまいます。

その海を楽しむ為には、セーリングが一番。どんな豪華なパワーボートでもできない遊び。海や風等の自然を最も満喫できるのはエンジンで走るのでは無く、セールと風で走る事。何故、自然が良いのか？　人工的なコントロールができない事かもしれません。人間の制御の下では、思い通りにしたくなります。誰かが悪いとなります。しかし、自然はそうは行かない。だから、最初からその気も起きないし、言い方を変えれば良い意味での諦めがあります。だからストレスが無い。

しかし、人間の欲望は思い通りにしたいという処にもあります。ただ、自然の中で漂うのも良いが、一方では、コントロールを実感できる面白さが欲しい。それで、ヨットをコントロールして走ります。その制御は、最も簡単なシート操作だけでも実感できます。そしてさらに欲望が深まったら、さらなるコントロールを試みる。シート以外の操作も加えていきます。すると、それまで以上にセーリングが面白くなる。

つまり、自然はコントロールできませんが、自分の腕は自分次第で如何様にも引き上げる事ができます。そこが良い処で、自然に対しては完全な受け身で、操作は自分のコントロール下にある。この両方をバランス良く楽しむ事ができます。

デイセーリングは気軽ですから、頻度が上がります。すると、出る度に自然の状況が異なりますから、いろんなセーリングを味わう事ができます。例え、今日が時化てても、また今度と気軽に言える。

さて、これに加えて、もし追加するとしたら、春と秋の年１回か２回程度の近場へのクルージングです。ホームポートから行けるお気に入りのスポットを見つけられたら良いですね。これは普段のセーリングと違い、仲間と一緒に旅としてのヨットを楽しみます。しかも、短期、天候さえチェックしていけばたいそうな準備も不要です。旅の航程を楽しみ、現地でも楽しむ。これも気軽ですから、家族以外にも、行く度にいろんな方々を誘う事もできます。

デイセーラースタイルは、真剣にセーリングと向き合う時と、家族や友人とピクニックしたり、クルージングしたりと、いろんなバリエーションを楽しむ事ができる。それもこれも気軽にやれる事が重要なのではないかと思います。そして、ここには真剣セーリングが入っている事が重要で、これを満喫できてる事によって、全てが楽しめると思います。だから、デイセーラーはセーリングを重視しています。これぞデイセーラースタイル！