第九十五話 いつかはデイセーラー



      
デイセーラーを求めるのは、ヨットに実用性を求めなくなった時、純粋に遊びとしてヨットを見る様になった時、セーリングをスポーツとして捉えるようになった時、だからと言って、レースだけに傾倒していくわけでも無く、自由自在にいつでもセーリングを求める事ができる。それを楽しめるようになった時。いわゆる、
セーリングを純粋に愛せるようになった時。

そうなれると、気分がスッキリします。気分が楽になれる。全ての煩わしさから逃れ、真剣にスポーツするも、のんびり散歩するも、自由になれます。吹こうが吹くまいが、話し相手が居ようが居まいが、いつでも好きな時に出して、好きな時間を過ごす事ができるようになれる。それを支えるのがデイセーラーの美しさと帆走性能の良さです。

多くの方々が、大型クルージング艇からの乗り換えでデイセーラーを求められます。その心境は如何に。
全てから自由になれる事と気軽さにあるのではないでしょうか? だからいつかはデイセーラー。そういう心境になれる事こそが自由を求めているんだろうと思います。その価値は、そういう心境になった自分自身の心の中にあるのではなかろうか?シンプルイズザベストとは良く言ったものです。海に出たら、全てを忘れて、セーリングを味わいます。



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