ヨットはもはやクルージング艇の時代じゃ無い。馬鹿言え、俺はクルージングの旅を楽しんでるという方もおられるでしょうが、でも、全体を見渡したら、やっぱり無理なんじゃないかな～？　クルージング艇が主流でマリーナに係留されているのに、旅を実際に楽しんでいる人達は少ない。近場の旅だって少ない。それはモーターボートに取って代わられている。だからヨットが増え無いんじゃないか？

それにヨットに泊まる人達も少ない。これは多分に家族がヨットに来ないという理由もあるかもしれない。
奥さんが来たのは進水式の時だけとか？そういう例は多い。週末にヨットに泊まる人達が増えるなら、クルージング艇にもまだ意味がある。でも、デイセーリングして、ちょっと寛いだら、引き上げてしまう。

もしそうなら、いっそデイセーラーにしたらより面白いセーリングができて、そういう特化したヨットの狭いキャビンにたまにでも泊まるなら、これもキャンプ気分で面白い。広いキャビンが良いとは常識かもしれないが、それなら自宅と同じ、非日常性が減衰されてしまう。キャンプ気分とは言ったが、ちゃんとしたキャビンなのです。テント張るわけじゃない。

非日常のセーリングを味わい、非日常のキャビンを味わう。だから良いんですよ。多少の不便さこそが非日常になる。だって、自宅とは全然違うんですから、１泊程度なら不便どころかお面白い。ギャレー要らない、清水も要らない、そんなものはどうにでもなる。ふかふかのベッドで寝るより、寝袋の方が面白い。

無理してキャビンで食事する必要も無く、デリバリーのピザ取るとか、外で食事して、ヨットで一杯飲む。そのまま寝ちゃいましょう。これからのヨットライフは多少の不便さを我慢するんじゃなくて、それを楽しむ処にある。その代わり、セーリングは満喫できますよ。むしろ不便を楽しむ方が非日常、それを遊べる気持ちがあるか無いかが、これからのヨット遊びの差になるんじゃないかな～とか思ったりします。