第十五話 風情を楽しむ


      

真夏は暑すぎて、ヨット出すのにはちょっとと考えてしまう。でも、夕方からなら良いかな。そんな時、心静かに、海の風情を感じるセーリングとでも言いましょうか、楽しいとか、面白いとか、そういうのとはまた異なるクールなセーリングに気づく。

セーリングはそのヨットがどんな性能を持つヨットであれ、その時の状況の雰囲気や乗り手の気分がどうかで、セーリングのいろんな面を味わう事ができるんだろうと思います。気合いが入った本気セーリングや、友人達との楽しいピクニック、そして海の風情を楽しんだり、その他にも、まだ気づいていないセーリングがいっぱいあるんだろうと思います。

ひとつでも多くのセーリングを味わいたい。その為には、少なくとも、自分のヨットに対して、気軽で、自由自在でありたい。それで、どんなヨットが良いのか、どんなサイズが良いのか、どんな性能が良いのか?これがヨット選択の根底にあって、それを本気で遊んだら、誰だって自由自在になれる。

自由自在になる事が、あらゆるセーリングに対する扉かもしれません。まずは、誰もが、そこに立つ事が先決で、それから先に、いろんなセーリングがあって・・・・・。でも、自由自在って、上手くて、誰よりも速く走れるとか言う事では無く、様々な状況で、臨機応変に対応する事ができる事、セール操船下手でも自由自在になれるんだろうと思います。

好きなヨットを自由自在に操る自分の姿。エキサイティングにも、静かにも、いろんな状況で、それなりの味わいを愛でる事ができる。それこそ本当にセーリングを堪能したと言えるのかもしれません。頭使ったり、感覚的だったり、まだまだ知らないセーリングがあるんだろうと思います。それを思うと、ますます、興味が湧いてきます。

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