第七十五話 明けましておめでとうございます


      

          ”新年のご挨拶を申し上げます。本年が、皆様にとりまして、
           より良い年になりますよう、心からお祈り申し上げます”

あっという間の一年で、もう終わり、早かったですね。毎年同じ感想ではあるんですが、一日は本当に24時間あるのだろうか?何て疑いたくもなります。それは兎も角、昨年もたくさんの方々に、TALK&TALKをご覧頂き、誠に有難うございました。でも、もう飽きて来たでしょう?ですよね〜。

このTALKも20年近くになります。時事ネタでも無いので、そうそう新しい事があるわけではありませんからネタに困ってしまいます。でも、何とか、より多くの方々が、レースじゃ無くて、クルージングじゃ無くて、セーリングそのものをもっと楽しんでもらいたいという一心であります。

ヨットでありながら、セーリングという乗り方が軽視されてないかな〜、クルージングもレースも、好きな人が勝手にやりますから、それはそれで良いんですが、それより最も気軽で、身近にできて、ヨットでしか味わえないセーリングが目の前にありながら、軽視され過ぎていないだろうか?それはもったいない話です。

競争も目的地も無いデイセーリングは、セーリングの変化を感知し、それを楽しむ事だと思います。そして、その変化を感知する能力を磨き続けながら、より多くを感じ取る事ができるようにしていく事、つまり、デイセーリングは感覚を遊ぶセーリングだと思います。

変化には大胆な変化ばかりでは無く、繊細な変化もあります。大きな変化だって、微妙に違ったりします。その微妙な変化まで解るようになれば、セーリングの全てが解るようになれる。吹く時も、吹か無い時も、繰り返し乗り続ける事で、誰もが、そういう繊細なセンサーを持つ事ができる。快走だけがセーリングじゃない。デイセーリングを楽しむポイントは繊細な感度を持つ自分自身を楽しむ事ではないでしょうか?今年もやっぱりデイセーリングを押していきたいと思います。今年もお付き合い頂ければ幸いです。

それでは、新年の第一日目をお楽しみください。多分、24時間あるはずです。

           ”Good Sailing, Good Feeling, Good Life”

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