デイセーラーは少数派です。ヨットでありながら、セーリングを主軸とするデイセーラーが少数派なのは、ちょっと不思議な感じもしますが、それは兎も角、結局、多数派はそれほどセーリングを求めていないという事になります。では、多数派は何を求めているのか？

恐らく、旅とキャビンに思いを馳せたのかもしれません。何故なら、多数派のヨットはクルージング艇ですから。でも、現実的には、旅を継続的に楽しむ人は、これまた少数派だし、キャビンを楽しんでいる人も少数派です。という事はヨットをどんな方法であれ楽しんでいるのは少数派という事になります。

少数派の共通点は、行為はそれぞれ違っても、何が楽しいか、面白いかを知っている事です。つまり、逆に言うと、それを知っている人は少ないという事になります。と言う事は簡単な話、楽しみたかったら、何をしたいかを知らなければならないという事になり、それが解る迄、いろんな事をやってみれば良いという事になります。

ところが、多数派は安心感を得てしまいます。他の大多数と同じですから。隣も動かないので安心です。そして、多くの場合、そのまた隣にも同じ様なヨットが来ます。また、ひとつ動かないヨットが増えた。自分の感性に従う事無く、隣のヨットに従います。でも、遊びにまでそんな協調性を発揮しなくても良いと思うのですが？

旅とキャビンを楽しみたいと思ってヨット始めたのに、やってみたけど、それ程でも無かったのかもしれません。継続したくなる程では無かったのかもしれません。ところが、一旦、安心感を得ると、それを変えるのは不安になります。だから、何年もそのまま過ごしてしまう事が多い。

でも、このままヨットを腐らせるのも難ですから、思い切って、今あるヨットで、どうにかしてでも違う事、例えばセーリングにちょっと本気を出してみるとか？もし、それでも楽しめなかったとしたら、ヨットはやらない方が良いかもしれません。旅もキャビンもセーリングも継続的に楽しめなかったとしたら、楽しさはきっと他にある。でも、もし、セーリングに面白さを感じれたら、よろしければデイセーラーに乗ってみませんか？　セーリングがもっと面白くなると思います。