第百話  春になれば


いよいよ春、朝晩は少し寒さもありますが、日中はかなり暖かくなりました。桜も満開ですね。セーリングが気持ち良い。全てが活動を開始する感じがします。博多での事ではありますが、真夏はオフシーズン、暑いのは良いんですが、陽射しが痛い。やっぱり、春で始まり、夏で一休み、秋にまた活動して、冬に休み、と言っても冬でも結構乗れます。

シーズンにあたって整備をされると思います。船底はもちろん、固くなったロープ類なんかも交換しておくと操作がスムースになります。年に一回は全体を見直して、今年一年、気持ちの良いセーリングが出来る様にしたいものです。その良い状態でのセーリング感覚が、自分自身のフィーリングとして定着します。良い状態を知るからこそ、何かあった時には違和感として感じる事ができますから、こういう意識は重要で、その意識がいろんな事に気付かせてくれます。

整備にあたって、交換しなければならないパーツなんかも出て来るかもしれません。殆どの備品は輸入品で、一般的な物は国内に取扱店がありますが、たまに、国内に取扱業者が無い場合もあり、時々、そういうパーツを頼まれる事があります。

そういう時はメーカー名、解ればシリアルナンバーとか、写真とか、できるだけ詳しい情報が必要です。メーカーも、自分の処で作ってはいるものの、古かったりして解らない事も多いですから。できるだけの情報を与えてあげなければ判明しません。パーツ違いだけは避けたいですから。

それに、ヨットが古くなってきますと、ヨットの年式も情報のひとつになります。その部品は製造中止になっている事もありますし、その後継の物に変わっている事もあります。しかし、あれば何とか見つけ出して、輸入します。今はネットの時代ですから、連絡もつけやすいし、メールで写真も送れます。さらに国際宅急便も発達してますから、物が判明しさえすれば約1週間、便利な時代になりました。有難いです。ただ、マストなんかですと、船便にはなりますが。

こんな事やってるせいか、ヨットに全く関係無い物も頼まれる事がたまにあります。この間、ピザなんかを焼く石窯をイタリアから輸入しました。でも、一個だけの場合は輸送費がかかりますから効率的では無い。でも、どうしても、日本に無いものなんかの場合は仕方ないですから、そういう場合はお役に立てるかもしれません。

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