第二十八話 週末単位で考える


      

半日、一日、さらに一泊、せいぜいこの範囲内で、遊びのバリエーションを考えては如何でしょうか?30フィートだろうが、60フィートだろうが、ヨットだろうが、ボートだろうが、行動範囲は違えども、費やす時間として考えれば、短い方が気軽に、何度でも楽しめると思います。

長い時間になればなるほど、労力もかなり必要になりますから、それはイベントとして計画して、楽しめば良いわけで、それは多分、しょっちゅうはやるものでも無いと思います。ですから、日頃の楽しみ方として、短い時間でできる事を考えた方が良いのではないかと思います。ひとりの時でも、みんなと楽しむ時も同じです。

その中でいろんな楽しみ方を考える。本気のセーリングからゆったりのセーリングまで、ピクニック、釣り、パーティー、読書したり、家族で泊まったり、早朝セーリングしたり、時にアンカリングなんてのもあります。そう言えば、昨年の夏の花火の時、多くのヨット、ボートが出て、アンカリングして花火を楽しんでいました。イベントがあればやるんですが、それを何も無い時でもやってみるというのは如何でしょう?どこかにお気に入りのアンカリングスポットを見つけられると良いですね。

もし、気が向くならアンカリングして一晩泊まってみる。上の写真は沖から見た、陸の夕暮れ。いつもとは違った気分で眺める事になると思います。コクピットで飲む一杯も違う味わいになるかもしれません。楽しむというのは、気分を変える事。日常にちょっとした非日常を加える。大きな事では無くても、ちょっとした工夫が大事ではないかと思います。

考えてみたら、普段の陸上生活があって、それとは全く異なる海の世界を持つ事になります。そこでもいろいろあるだろうけど、でも、陸上の様な損得、利害なんて考えないし、自然はそのまま受け入れないといけないし、そういう陸上とは真反対の様な環境で過ごすなんてのは、人生を2倍楽しむ様なものでは無いでしょうか?そして、その世界を楽しむ方法は、ちょっと工夫して気分を変えていく事では無いでしょうか?海の良い処は、最後はその状態を受け入れる、受け入れざるを得ないという事が、誰にでも自然に出来てしまうという事ではないかと思います。だからストレスが無い。陸上ではこうはいきません。



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