第四十一話 旅を満喫する28


      

来ましたね、ついに。28フィートのクルージング艇、TES28です。上の写真は輸送時の姿です。実は、このヨットを入手するまでに約一年かかりました。発注時のタイミングに寄ります。建造に一年もかかるわけではありませんが、順番待ちしていたわけです。それだけ売れている証拠ですね。ただ、建造には2〜3ヶ月を要しています。ここが量産艇とは違うところ。職人がそれだけ手間かけて建造するヨットとはどんな出来栄えか?

パワーボートもそうなんですが、海外では大きな艇ばかりが目立っていますが、実際のマーケットとしては小さなサイズの要望もかなり多い。ただ、大手はでかい方が利益が上がりますから、大型艇にシフトしてきています。そこが狙い目なのか、30フィート前後以下専門の造船所も少なくありません。今回は28フィートのクルージング艇です。個人がシングルも含めた旅を考える時、充分なサイズとボリュームがあります。
欧米は、決してでかいヨットやボートばかり建造しているわけではありません。



シュリンクラップ(輸送時のカバー)をひんむくのも、かなりの仕事、二重三重にカバーされてる箇所もあり、しかも、ボトムも含めて全体が完全に包まれていました。大量のプラスティックゴミを出してしまいましたが、そのお陰で中身は実に綺麗です。梱包にも、ちゃんと気を遣ってくれています。



このお尻のでかさ、後ろからみたら、とても28フィートとは思えませんね。デイセーラーの小っちゃなお尻も良いですが、旅目的なら、やっぱりこれか。このヨット、なかなか面白い。

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