第四十九話 二つの提言


      

ヨット業界を再び盛り上げるに二つの提言をします。ひとつは、でかくなり過ぎる傾向にあるヨットもサイズを30フィート前後に戻す事。もうひとつは女性ファンを如何にして増やすか。この二つが増えると、ヨット業界はかつての活況を取り戻す事ができるのではなかろうか?

サイズダウンすると気軽に乗れるようになれる。旅にしたって沿岸なら、このサイズでも十分だし、写真程のキャビンがあれば十分ではないでしょうか。これに前後にキャビンがあり、大きなサイズだってキャビンの数は変わらない。日常のピクニックやセーリングも、より身近なものにする事ができる。そして女性が集まれば、自ずと男達が集まって来る。男だけの世界はマニアックな世界へと閉ざされるのでは無かろうか?

マニアックが悪いわけじゃない。彼らは最高に楽しんでいるだろう。でも、広がる事は無い。野球場に行けば女性ファンが実に多い。サッカーもしかり、山もしかり、女性の進出は多い。人口の半分は女性であり、女性進出の時代、当然かもしれない。しかし、マリーナにはあまり見かけなくなってきた。華やかさが無い。それが男達の気持ちを削いでしまうのかもしれない。

いっその事女性オンリーのヨットへの派遣でもしたら流行るかもしれないな〜?それは兎も角、アメリカには女性だけのヨットスクールがあるそうだ。イタリアには女性オンリーで行われるヨットレースもあるとか。流石ですね。女性の進出の割合がそのままその国のヨット普及率を示すのかもしれません。

ピクニックに女性を誘って、飲み食いだけでもてなしてもたいした事は無いのかもしれない。彼女達を少しセーリングの操作に加えて、一緒に走らせる面白さを味わってもらうのが必要なのかもしれません。ある女性、一度来たきり二度と来なくなった。彼女曰く ”だって楽しく無いもん”、だそうだ。今後、考えないといけない部分かもしれませんね。

人口の半分は女性、どうやって彼女達を楽しませる事ができるか?それが実現したら、男だけの時でも、また違ったニュアンスでセーリングや旅をもっと楽しめるようになるのではなかろうか?やっぱり、まずは舵を握ってもらうのが一番かな〜?男はクルーだ。理想は女性オーナーが出て来る事。世界の鍵は女性なのかもしれないな〜?


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