第八十話 ヨットカフェ


      

コーヒーでも如何?とヨットに誘う。コーヒーなんてどこでも飲めるが、大事な事は気分を変える事。でなきゃカフェに行く意味なんて無い。それが海とセーリングという背景なのだから特別な雰囲気、特別な気分を味わえる。味わうのはコーヒーだけれど本当はその時の気分を味わってる。

気分を変えて、変えて、その都度の気分を味わう。ヨットに行くのはセーリングを味わう為だけでは無く、この時ばかりはヨットカフェ。海というフィールド、そこを走るセーリング、気分を変えるにはもってこいです。誰かを誘って、セーリングはオートパイロットにでも任せて、ゆったりコーヒーを味う。会話を楽しみ、コーヒーを楽しみ、小一時間程。そんな気軽なヨットの使い方もある。

ヨットの王道はセーリングなんだろうが、もちろん、セーリングする時は本気でやるが、それ以外にもいろんな使い方を楽しめる様にした方が良い。走りながら音楽を楽しむやり方もある。車なんかだとドライブしながら音楽を楽しんだりしますが、セーリングにも同じ事が言える。セーリングに合う曲はどんなのが良いか?ロッドスチュアートのセーリング? それはベタかな〜。

ヨットを別荘にするのはひとつの方法、その他ヨットカフェ、ヨットで音楽、他にも何か?そんなメリハリはセーリングを楽しむ時にもリフレッシュできて、より楽しむ事ができると思います。もし、愛犬を飼っているなら、一緒に乗ってみるのも悪く無い。愛犬は相棒だ。因みに、犬を連れて行く時は飛び込ませない事と水を準備して行く事だそうだ。こんな事にもノウハウがある。

気軽に出して、気軽に何かを楽しんで、そのバリエーションを増やして行く。こういうヨットを楽しむ為のノウハウはセーリング技術のノウハウにも劣らない重要なソフトなんだろうと思います。乗れば乗る程身も心も海とヨットに馴染みます。夏にはヨットで花火を見に、たまにヨットに泊まったり、コーヒーを楽しみ、音楽を楽しみ、彼や彼女を誘い、愛犬を御伴に、時にシングルで、気分をどんどん変えていく。そういうヨットの遊び方を追求してみる。これらは装備を増やしたりする事でできる事では無く自分の中のソフトを増やす事、どんな高性能コンピューターでも動かすのはソフトですから。是非、セーリング以外のソフトも考えてみては如何でしょうか? 

ようこそ、ヨットカフェへ。たかがコーヒーでも、いろんな演出ができるかもしれません。そのノウハウが重要なんです。是非、誰かを誘ってみてください。

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