第九十九話 マンネリ

振り返ってみますと、良くもまあ、こんなに長い事、同じ事ばかり書いてきたもんだと思います。完璧なマンネリに陥ってしまいました。寅さんのように、あそこまでなると面白いので、マンネリもおおいなるマンネリで良いのでしょうが、どうもこちらは面白さに欠ける。言いたい事は1ページあれば十分なんです。他はみんなおまけです。でも、何とか続けていきたいので、少し彩りも加えながら、
おおいなるマンネリを目指すのも悪くないか、とも考えてます。

全ページ共通して言いたい事は”誰でもできる、気軽なヨットの遊び方”それは”デイセーリング”だという事です。たったこれだけです。強靭な肉体も精神も不要で、それでいてエキサイティングにもなるし、しびれるようなセーリングもできるし、スリルもあるし、と同時にピクニック気分にもなれる。
時間もそんなに要らないし、もっと突っ込めば、シングルでそれをやるという方法もある。それを実行すれば様相はもっと変わる。マンネリはしない。マンネリは乗り手の気持ち次第です。ですから、セーリング自体をもっと意識すれば良いと思ってます。これだけです。

初心者もへたもベテランも、誰でも面白いセーリングができる。シングルなら万能の乗り方です。これがベースにあるなら、ピクニックもレジャーも遠出も、キャビンライフもみんな時折のイベントとして楽しむ事ができると思います。

アメリカだってデイセーリングが注目され始めたのは、この3,4年です。日本はもっともっと後になるでしょう。でも、やってみようと思えば、今すぐにできる。それが良いところです。より遠くに行った人が偉いわけじゃない。自分のやり方で自分流に面白いヨットライフを演出している人が偉い。周りに惑わされずに、実行できるのが偉い。というより、面白いんです。ヨットは極めてパーソナルな出来事ですから、自分の面白い乗り方を見つけださないと、心から面白いとは思えないですね。
欲求不満が溜まってしまう。遊びでストレスが溜まるのは面白く無いです。

たったこれだけの事を、まあ、長い事延々と書いてきました。まあ、勝手に言いたい放題ですから、ご勘弁いただくとして、これからも手を変え品を変え、書き続けていきたいと思います。

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