第102話 ヨット探し

ヨットを購入しようと決心して、ヨットを探すのも楽しいものですね。あれでも無い、これでも無い。
あれも良い、これも良い。最近は中古ヨットが非常に少なくなりました。この不況で新艇が売れて
こなかったせいです。新艇が売れないと中古も少なくなります。

中古艇をひとつ売ると、これまで動いてなかったヨットがひとつ動くようになります。これはこれで
良い。新艇を売ると日本にひとつ増えます。本当はこちらの方が良いのですが。これでヨットマン
が一人増える事になりますから。とにかく、ひとつでも多くのアクティブなヨットが増える事を願って
います。

初心者の方がヨットを購入しようとして、ヨットを見て回っても、どれが良いのか解りませんね。年
式だけの問題ではありません。メインテナンスの程度が重要です。とは言っても、それも見極める
のは難しい。何しろ経験が無いのですから。でも、きれいか汚いかは解ります。だから、通常汚れ
るようなエンジンなどがきれいなら、メインテナンスは良いかもしれませんね。それにエンジンが
メインテナンスし易いようにできているかも重要です。これは新艇でも同じ。

極論かもしれませんが、最後は感だと思います。良い意見も悪い意見もあります。でも最も大切
な事は自分がそのヨットを気に入ったかどうかです。理屈では無く、感だと思います。自分はあまり
気に入っていないが、他人が誉めるからというのはあまりお奨めできません。何故なら、そのヨット
に乗るのは自分であって、その人では無い。ヨットは遊び物、遊びなら喜んで買って、喜んで乗り
たい。それにはまず、自分がそのヨットを好きになる事です。好きになればそのヨットの良い所を
見ます。でも気に入らないなら、嫌な部分を見ます。完璧なヨットはありえません。良い部分を見て、
良く無い部分は工夫する。こういう姿勢の方が楽しくなる。

ヨットは所詮遊び物。これで商売でもするわけでは無いわけですから、自分の感性で、感で何か
姿形が気に入ったとか、何でも良いのですが、そういう感性を大事にして頂きたい。サイズもそうで
す。人の意見も大事ですが、自分の感で、このくらいなら何とかなりそうだ、とかこれは大き過ぎる
かなという感覚、そういう感覚。データも大切です、人の意見も大切、でも、そういう事ばかり気にし
ていたら、決められなくなります。迷ってしまうばかりです。感性はデータではありません。ヨットは
頭で乗るものでは無いように思います。感覚を最も大切に、右脳の世界です。右脳が喜べば、それが
最高の経験です。


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