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  ー カスタムヨットプロジェクトー
 
 
  
 
 モールド完成
 
 デザイナーが作成したライン図、これは一般的な図面とは違って、その船体全体が
 どういうカーブを描いているかが示されます。デザイナーにとっては重要なノウハウ
 です。これさえあれば、同じ物を造る事ができますから、当然ながら公表する事はで
 きませんが、そのライン図を基に、コンピューターを使って、モールドを作成します。
 
 今回のモールドは一般的にFRP建造で使われる雌型モールドでは無く、雄型モー
 ルドです。さて、この雄型モールドで、どの様にFRP積層していくのか?これは興味
 深いです。それは、順次、このページで明らかにしていきますが、取りあえずは、完
 成したモールドが、下の写真です。一見、木造艇?とかに見えるかもしれませんが、
 これはあくまでモールド、これに積層していくFRP建造です。
 
 
    
 
    
 
    
 一枚一枚のパーツを正確に切り出して、それを組み合わせた時に、デザイナーが
 作成したライン図とピッタリ一致する様に造られています。これが船体の基準です
 から、慎重に作業が進められました。
 
 この写真を見ますと、だいたいの船体カーブが見えます。バウの底部分は比較的
 に鋭角なカーブを持っており、これで波に対して叩いた衝撃は軽減されるでしょう。
 また、それが後方に向かって、フラットになっていく。そこがミソですね。パフォーマ
 ンスをどの様に創っていくか?ただ速いだけでは無い、でも、高いパフォーマンス
 は必須で、その上で様々な要素が同時に実現されるにはどうするか?そこがデザ
 イナーの真価ですから、ライン図を公表するわけには行きません。
 
 さて、バウの下部にあたる部分が、凹んでいます。もちろん、このままで建造する
 わけではありません。この部分には、また別途に設置する物がありますが、
 これは、後々、建造過程で明らかにしていきます。
 
 さて、モールドが完成したところで、これからいよいよ船体の積層が開始されます。
 
 2020年6月9日
 
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