第七十九話 青春

何とも清々しいような、古臭いような、気恥ずかしいような気がします。しかし、一般的に使われる言葉としては、若い時を指す。それは若い時が最も良いようなニュアンスです。若い時は二度無いと言われますが、いくつになっても、二度は無い。年取っても二度は無い。

子供が大きくなって、旅立った時、もう一度青春を迎える時が来る。親としての責任を果たし、年齢は重ねてきたものの、もう一度、今度は若い時とは違う青春がある。そう思えば、それも悪く無い。
という事は50代、60代に新たな出発があります。そういう頃に新しい事にチャレンジしようなんて方は相当なチャレンジャーでしょう。

こう言ってはなんですが、後30年ぐらいの人生です。私を含めてです。最後の締めくくりをどう過ごすかは、とっても大事な事でしょう。若い時の青春なんて比べようも無い。人生で最も価値のある、重要な時間、それが今かと思います。若い時がどんなであっでも、この50代、60代から先の人生が満足できるか否かによって、全てが決まると言っても過言では無いと思います。

だからこそ、ちょい悪オヤジなんて言葉も出てくる。これは青春という言葉にも似ているような気がします。これからが面白い、人生最高の時です。この年になったら、将来何かになりたいなんて気はありません。これからしたい事、できる事にチャレンジして頂きたいと思います。それには感性が必要なんだろうと思います。

この年代が活き活きと遊んでいるような国は素晴らしい。そうで無くてはならない。老齢化、老齢化と騒ぎますが、マイナスイメージが強調されるような気がしますが、実に大人の国になったわけです。成熟した国です。歓迎すべき事でしょう。老齢化をマイナスイメージで捉えるのは、政治が悪い。これからもう一度人生を楽しもうという時期に来た人達が増えた。さあ、彼らにもっと人生を謳歌してもらう為に、政治も動かなければならない。そこにはビジネスがあり、経済を潤し、国の財政を助け、本人も楽しむ事ができる。

ですから、彼らがもっとそうできるように、国をあげて優遇した方が良い。どんどん遊んでもらった方が良いわけです。遊べるように、その気になるように、政治が動いてもらいたいものです。税金で取るという考え方よりも、遊んでもらって、楽しんでもらって、お金を使ってもらって、経済が回る。

それで、国でもって、安いマリーナをあっちこっち作りますね。昔あったフィッシャリーナという漁港をマリーナにも使えるようにするという話はどうなったんでしょうか?既に全国にたくさんある漁港を
その漁港の半分はプレジャーに安く解放する。免許教室にはヨット教室も併設する。小型船舶の検査を簡略化する。3年の中間検査なんかは廃止、新艇からだったら次の検査は10年後とか、保安庁の船も取り締まりでは無く、安全の為に、助ける為にという主旨で動くようにする。兎に角、彼らが遊びやすい環境を整える。

年取ったら、楽しい事が待っている。そんな国は素晴らしいですね。60代になったら、後は全部国が面倒見る。60歳になったら、こっちのもんで、どうなろうが、国が責任を持つ。その代わり、60歳になるまではしっかり働いて、税金もおさめなくちゃいけません。それで、60歳になったら、安心して思う存分遊ぶ。バンバン使って、そのお金がまた回ります。青春が60代でまた来ます。60歳以降になる事だけで、尊敬もされる。誰でも礼を尽くす。そうじゃなくちゃいけません。年寄り扱いじゃないですよ。それまで国に貢献してきた証です。

そうしたら、若い人も早く60歳になりたいと思う?でも、こればかりはインチキはできませんね。若い時は若いなりに一生懸命働いて、若い時の時代を楽しむ事ができる。それで、年取ったら、年取ったで、夢もある。そんな高齢青春夢物語?

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