第五十二話 2,3人がベスト?

2,3人居れば、でかいヨットでも大抵の事はできる、かなりできる。息さえあって居れば、セーリングに集中もできるし、合間におしゃべりもできるし、誰かにコーヒーを入れてもらう事もできる。交代して用足しもできる。これ以上多いとスペースに余裕が無いかもしれないし、息が合うというのも難しくなるかもしれない。2人か3人ぐらいが一番良いのかなと思います。

それでも敢えて、シングルをやろうとしますと、それなりに大変さもある。その大変さをやろうというのもひとつのチャレンジで多いにグ〜なのであります。ただ、それなりの工夫が必要にはなる。シングルでやろうかと考える人は大抵は、考える人が多い。いろいろ工夫しようと考えるのが好きなようです。こうしたら、ああしたら、そんな所にも面白さを見つける。そして、自分の思うようなセーリングを目指す。2人居れば簡単な事も、ひとりではそうも行かない。それをやろうとする面白さを持つ人でしょう。

何がベストかは、自分が決める。楽が良いとは限らないし、そういう意味では2,3人がベストでも無い。ある人はエキサイティングなセーリングを望み、ある人は穏やかさを求める。なる程、ヨットとはそういうもの、どんな乗り方にも良さがある。何も否定しないようにしよう。ひとりで乗って良し、大勢で乗って良し。

日本における定員はあまり意味がありません。座れるスペースでカウントしています。実際、そこに全員が座ったら、身動きが取れない。多くのヨットが12名とかの定員をとっていますが、実際無理な話。大きなコクピットと言っても、4,5人も乗れば、それ以上は邪魔になる。或いは、キャビンに座らせる。それじゃキャビンに居る人は楽しくない。よって、デッキに居る。だからセーリングには邪魔になる。

デイセーラーにはライフラインが無い。よって、デッキに居る事を想定しません。そう考えると、コクピット、よって、定員はみなさん4,5人しか取りません。取ろうと思えば10人ぐらい取れます。でも、10人乗っては、全員が窮屈です。それに非現実的でもあります。満員電車での移動じゃ無いんですから。

大抵のヨットは2,3人で充分。そう考えて、人選して、セーリングを検討する。その度ごとに人が変われば、なかなか難しいので、最低人数の固定メンバー、これ以上誰か来たら、ちょっとした手伝いをしてもらうか、完全ゲスト。そういう最低人数の固定チームができると、いろんなセーリングを発展させることができる。みんな一緒にうまくなれる。最低固定チームが自分だけのシングルの人も同じ。そうすると、普段の基本的乗り方を楽しむ事ができ、ゲストを迎えた時もそれなりに楽しむ事ができる。

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