第十四話 日本人、海、遊び

我々日本人にとって、海は遊びというより、漁業や商業港が優先されてきました。遊びより仕事が高い位置にありますから当然です。そうやって発展を遂げてきました。お蔭様で日本は先進国の仲間入りを果たし、我々も豊かな生活が可能になりました。

何事も成長を永遠に続ける事は無く、やがては成長が鈍化し、朽ち果てるものは果て、方向が変わるものは変わる。漁業は後継者不足。このまま行くなら、魚を全部輸入に頼るようになるのか?
そうは行きませんね、何とかしなければ。

漁港の半分のエリアをプレジャーボートに開放して、漁協もそこから収入を得る。そういう事を考えても良いかと思いますね。漁師もマリーナ管理という仕事ができて、そこに若者の仕事ができるかも。人が集まれば、ビジネスができて、レストランが運営できるかも?新鮮な魚が一杯ありますから良いですね。収入が増えれば、跡継ぎもできるかもしれません。

日本人にとって、遊びと仕事を同等に考える事は難しいかもしれません。しかし、遊びがビジネスになり、ビジネスだけで生きてはいけませんから、遊びも重要。発展することは重要なのでしょうが、高度に発展しますと、昔のように高度成長というわけには行かなくなる。かなり緩やかな成長とか、ちょっと油断しますと、マイナス成長とか。それでも、昔に比べたら豊かな生活してます。

発展する方向が少し方向修正する必要があるのかもしれません。不況とは言っても、日本には何百兆円というお金が眠っているらしい。それは使われないで貯蓄されているらしい。彼らが、ちょっと使うだけで、相当な影響が出ます。あっという間に、好景気になれる。でも、使い道が無い。老後の不安もあるかもしれませんが、そうでは無くても、使い道が無い。

多分、ソフトが無いのかもしれません。たくさんのお金があり、それの行き先が無いので、滞留したまま。ヨットでもやってくれればいいのですが?アメリカ人は消費大国ですが、日本人はその逆です。そこで、何とかお金持ちの方々が、お金を使いたくなるようなソフトが開発されねばならないのかもしれません。そうしますと、滞留していたお金が流れ、そこにビジネスが生まれ、就職口も増える。好景気になる。

今、必要なのは、老人介護の問題もさる事ながら、元気な老人が人生を楽しめる方向に持っていく事が必要なのではないでしょうか?人生最後の時期に思いっきり楽しんでしまう。遺産として残しても子供達に喧嘩の種を残すばかりかもしれません。

そのひとつがヨットです。楽に動かせるヨット、楽しいマリーナ、気分も若返る。そうだ、老人と海という小説がありましたが、そういうテーマで、老人がヨットに夢中になって遊んでいる姿を映画化したら良いかも。

老人はそこに生きがいを見出し、毎日、毎日、海に出る。いろんな体験をしながら、苦労もあるが、そこに何がしかの喜びを見出す。そういう感動ドラマなんか創ってくれると、多少は良いかも。舟艇工業会がスポンサーになって、そういう企画をしたらどうでしょうかね。それに感動した方々が、俺もやってみようかなと思ったりして?そうなると受け皿が必要ですから、我々は業者は老人向けヨット教室なんかも必要かもしれませんね........
そして、それにはやっぱりデイセーラーが最も良い、という結論になるわけです。いつもながら。

以上、本日の戯言でした。

次へ       目次へ