第五十話 倶楽部?

どこかに旅行などした時、こんなところでセーリングしてみたいと思う事があります。日本にはあっちこっち、セーリングしてみたいと思う箇所がありますが、そこに福岡からヨットで行ってとなりますと大変でありますし、そんな事はしたくない。そのスポットでセーリングしたいのであります。

そこで、ひとつの案ですが、例えば、ある倶楽部があって、そこに所属するメンバー内で、お互いに乗せてあげるというのはどうでしょう。日本全国、メンバーが互いに了解さえすれば、そこに行って、その地でのセーリングを味わえる。そうやって、互いに乗せてあげる方式ができれば、種類の違うヨットにも乗れるし、違う海域のセーリングも味わえるというものです。何もそこまで自分のヨットで苦労していく必要も無い。

違う海域というのは魅力的に見えます。島々が点々とあるような海域、太平洋に日本海、初めての海域でも、そこをホームポートにされる方が一緒ですから安心です。乗せてもらったら、何も乗せてくれた人を必ず招待する必要も無く、誰かを乗せてあげれば良いわけです。うまくすれば全国に知り合いができて、どこ行ってもどこかでセーリングを楽しめるようになるかもしれません。

メンバーは加入時にそういう事を了解して加入する。自分の海域の紹介とか、自己紹介とかして、
もちろん、ヨット自慢もして。たまたま時化にあったら、その地のご馳走でも食べてくるのでも良いでしょう。とにかく、互いのヨットを分け合う倶楽部です。うまく行けば、あっちこっちで遊べますね。

そうなりますと、交流はヨットだけに留まらないかもしれません。それも良い。友達の輪であります。
ヨット自慢もするなら、自分のヨットはきちんとメインテナンスもするようになるでしょう。そうしょっちゅうの事では無く、たまにですから、こういう倶楽部もできたら良いな〜、と思います。

ヨット界の沈滞は、メインが何をどう楽しんで良いのか解らないところにあるのかもしれません。あるボート関係者は、パワーボートは釣りをする人達でかろうじてもってると言います。ヨットは?レースする人達、旅をクルージングする人達?日常でどうヨットを楽しめるようになるか、それがキーだと思います。あっちこっち寄るスポットがあるところは良いでしょうが、そうでも無いところも多い。
年に1回でも、どこかに旅行に行って、そこのメンバーの方のヨットに一緒にセーリングを楽しめるなら、これもひとつの面白さになる。そして、年に1回とか受け入れる方も合わせれば、2回になる。そうい刺激があるから、日常に自分のセーリングも面白さが出てくるかもしれません。

インターネットという好都合の手段がありますので、倶楽部のホームページを作って、そこで募集。
さあ、集まるでしょうか?何か、最低限のルールは必要でしょうが?利害無し、ビジネス一切無し、オーナー同士の倶楽部。頼むも自由、断るも自由。助け合いですから、気兼ね無く。互いに知らない同士ですから、ぎくしゃくしないようにしなければなりませんね。お互いが、乗せる方も、乗りに行く方も楽しめないと意味が無い。

まあ、何かヨット界にも刺激が必要です。

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