第三十話 110フィートカタマラン



全長33.55m、幅は13.68m 世界はこんなヨットの計画が進行しています。造るのは、スーパーヨットではお馴染みのワリーヨット。一体全体、不況はどこに行っているのかと、疑いたくなります。まあ、日本では、好景気だったとしても、こんなヨットを置く場所も無いかもしれませんが?
でも、一度はこんなヨットに乗ってみたいもんです。セーリングはどんな感じでしょうかね〜。

最近の話ですと、世界を回るクルージングではカタマランで行く人が、結構増えているそうです。確かに居住性は抜群だし、ヒールしないし、疲れない。昔のカタマランには、いろいろ強度的に問題があるのもありましたが、最近ではそうでも無いんでしょうね。まあ、こんなにでかいのは、そうは無いでしょうが。

欧米ではヨットなんかは、投資という意味合いもあるようです。大事に使えば、中古になっても、結構高い値段がついています。だから、買いやすいというのもあるかもしれません。日本の中古は値段が下がり過ぎかもしれません。とは言っても、それに見合うように、手入れされていないのが多いので仕方無いかもしれません。

FRP製ヨットが50年や60年持つのなら、手入れ次第で高くも売れる。そういう風になれば、購入もしやすくなるかもしれませんし、中古として買う方も、状態が良いので、安心でもありますね。そして、ちゃんと手入れしていれば、そこそこ良い値段で売れるなら、これは良い循環でしょう。そういう時代が日本にも来て欲しい。そうしたら、もっと良いヨットも入って気易くなるでしょうね。

車が10年経てば、二束三文どころか無価値とされる。車は必需品ですから、そうやって買い替え需要を作るのかもしれませんが、実際はもっともつでしょう。でも、これと同じように、ヨットが扱われているのは残念であります。まあ、時が経てば、そのうち変わるかな?

もし、日本みたいなシステムなら、こんな110フィートのカタマランなんて買えませんよね。こんなのは、多分、100年ぐらい持つつもりなのではないでしょうかね。長い歴史の中で、そういう、いろんな事が解ってきて、そういうシステムができてきたのでしょう。ヨットに限らず、家でも、家具でも長く使う習慣があります。日本も本来はそうなんでしょうが、戦後、拡大経済の中で、使い捨てが強調されすぎたのかもしれません。戦争で全てを焼き尽くされた。それで、復興に対しては、最新の物を導入できた一方で、古い物を長く使う習慣も失われてきたのかもしれません。何でも、メリット、デメリットがあるもんですね.
良い物を大切に、長く使う。そういうのも良いかもしれません。

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