臨時号 お見舞い

3月11日、東北沖で地震と津波による大変な被害がおきました。心よりお見舞い申し上げます。と言いましても、こんなページを見られる事は無いとは思いますが、一日も早い復興を願わざるを得ません。

テレビで、その状況を何度も繰り返し見せつけられました。全てをさらっていく津波、その跡はまるで、戦後の焼け跡のようでもあります。何十年もかかって築きあげてきた物が、一瞬のうちに壊滅させられる。自然のパワーと言ってしまえばそれまでですが、自然災害と言ってしまえば、それまでですが、何とも納得はいきません。

我々は普段セーリングして遊ぶわけですが、こうやって、自然が牙をむく時、成す術がありません。自然は恵みをもたらし、また、時には禍をもたらす。それが今後も永遠に続く事になります。我々は自然をどう考えたら良いのか?神なんていないと思わざるを得ません。

ところが、多くの方々が努力し、どこどこに物資が届いた、一部電気が通じたとかいうニュースが入ります。何とも人間の強さも感じます。成す術の無い人間の弱さ、それでも何とかしようという強さ、やさしい自然、脅威の自然、あらゆるものが、あらゆる面を持つ。

こういう災害を目にしますと、人間同士で同じような被害を作る事自体が馬鹿な行為であると思わざるを得ません。世界各国から支援の援助が来ていますが、実にありがたい事であります。助け合わないと生きていけないのが人間だという事が解ります。

にも拘わらず、世界のどこかで爆弾が破裂する。やることが矛盾しています。世界平和を願いながら、戦う事の矛盾。宇宙人が攻めてきた時、世界ははじめて一致協力するのではないかと思ったりもしましたが、こんな災害でそういう事がもたらされるとは。私も、何がしかの協力をさせていただきたいと思います。

各国の造船所からも、お見舞いのメールが来ました。実にありがたい事です。いつもは、ああでも無いこうでも無いとメールのやり取りをやっていますが、本当は、我々はいつも助け合うという事を根底に持つ事が大事なんだなと思います。

被害に合われた全ての方々に、心よりお見舞い申し上げます。

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