第十二話 スタンディングリギン

通常使われるスタンディングリギンはワイヤーです。細い、円形の断面積のワイヤーを束ねて、ねじって1本の太いワイヤーに束ねてあります。これに対して、ロッドというのがあり、これは1本の太い棒みたいな物です。

この二つは断面積でみますと、片方は円形の細いワイヤーを束ねた物ですから、ワイヤーとワイヤーには当然ながら隙間があります。ロッドの方は、1本のロッドですから、その隙間がありません。これからも解るように、外径が同じなら、ロッドの方が強いという事になります。また、ねじったワイヤーですから、伸びもあります。ロッドも伸びますが、ワイヤー程では無い。つまり、同じ強度を想定するなら、ロッドの方が細くできるというものです。

ワイヤー径、1x 19

  外径 6.35mm
  破断強度 3,285KG
  重量 0.1993KG/m




ロッド

  外径 6.35mm
  破断強度 4,670KG
  重量  0.249KG/m


同じ外径なら、ワイヤーの方が隙間がありますから、その分当然軽くなります。しかし、破断強度で見るなら、もし、ワイヤーと同じ強度で行くなら、ロッドでしたら外径は細くできます。

これとは別に、ダイフォームというのがあります。それは一本のワイヤーの断面積が円形では無く、台形のような形にして、隙間を減少させたもの。

ダイフォーム
  外径 6mm
  破断強度 3,514KG
  重量 0.192KG/m




通常ワイヤーとロッドとの中間的位置になります。まあ、普通に考えても、この断面積を見れば、隙間の多い方が、同じ破断強度なら、太くなるのは解ります。

アレリオン33にはロッドが使われています。

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