第四十九話 アレリオン33S 二号艇完成
アレリオン33S−32の艤装ができました。 今回のアレリオンはライフラインを設置して いません。基本的にコクピットから出る事が 無いので、オプション設定です。 コクピットにはチークをはってます。それに クッションをはりめぐらしています。どうも、 最近、年取って、長い事座ってますと、お尻 が痛くなりますが、これならお尻にやさしい。 コクピットは広いです。 左舷ロッカーの中には、アイスボックスを 設置しています。もちろん、取り外し式です。 内装の木部はニス仕上げ。 天井は低く、真っ直ぐ立つ事ができませんが そううろうろ歩き回るような広さもありません。 基本的には、キャビンに入ったら、座る。 従来なら、こんなキャビンは受け入れられな かった。でも、こうする事によって重心は低く なり、それにこのヨットの主役はもちろんオー ナーですが、ヨットとしては、キャビンよりも セーリングと割り切った結果です。 それが徐々にではありますが、日本でも受 け入れられてきました。 キャビン対セーリング、まあ、30:70ぐらい の感じでしょうか? 考えて見れば、誰もがひとつの種類しかしな いという事は無く、レースしたり、セーリング したり、食事したり、寝泊りしたり、遠くに行 ったりと、いろんな使い方をします。そういう 使い方の割合を考えて、ヨットを選ぶ。レース でファーストホームを狙って、クルージングで 快適で、しかもシングルでとかは無理な話。 その妥協を、各要素の割合で考えるのも、 自分に合ったヨット選びには役立つかもしれ ません。 全てのビルジはここに集まります。 マニュアル&電動ビルジポンプ。 ステップは上段を開ければ、エンジンへ 下段はアイスボックス兼物入れ、実は小さな ゴミ箱が入っています。 ご覧の通り、ガスコンロがありません。でも、 カセットコンロを必要な時に使えば良い。 そういう考え方です。 我々はいろんな事をしますが、結局はどんな味わいを得たいのかに尽きるのではないでしょうか? |