第五話 アレリオン スポーツ 33

アメリカには艤装専門の業者が居ます。それだけマーケットが大きいという事になりますが、日本では、艤装専門とはいきませんね。でも、艤装専門が居るという事は、それだけ重要である事を意味するかと思います。

さて、アレリオン スポーツ33が今、博多に来ていますが、マストを立てる前に、船底塗装したり、チークのニス塗装をしたりしますので、マストを立てるのは、まだもう少し先になります。今は、注文した装備があるか無いかの確認、キャビン内の照明、ポンプ類の作動点検、等々です。

   このヨットは、従来のアレリオン33の
   ティラーバージョンです。ご覧の通り、
   小さなセルフタッキングジブに対して、
   大きなローチを持つメインセールが特徴
   です。

   その為に、バックステーがありません。
   その代わり、長いスプレッダーを後方に
   スウィングバックさせています。そして、
   カーボン製のマストを採用しています。

   また、メインシートがバックステーの役目
   もします。

   イラストにはありませんが、ジブブームが
   ついています。また、今回はジェネカー装
   備も加えています。シングルの時はメイン
   とジブを使い、クルーが居る時はジェネカ
   −をと使い分ける事ができます。

   メインシートは大きく操作するシートと細か
   く操作するシートの両方があります。この
   ヨットはアレリオン33のスポーツバージョン
   です。デイセーラーには違いないですが、
   セーリングのスポーツ性能を高めたコンセ
   プトです。別にレーサーを造っているわけ
   ではありません。セーリングはスポーツして
   面白い。

従来のアレリオンシリーズでも、セーリング性能は高いし、面白い。でも、このスポーツバージョンは、それをもっと高めたコンセプトです。スポーツは競争しなくても、それだけでも面白いかと思います。

昨今、ワンデザインのレースを意識したデイセーラーがどんどん出てきています。それに触発されたわけでも無いのでしょうが、こういうヨットを気楽に出せるというのも悪く無いと思います。

   マストです。カーボンですが、オールグリッ
   プ塗装されています。マストの肉厚も結構
   厚い。かなり強いかと思いますね。

   今は、まだ船体の準備待ちです。こういう
   艤装は早くやりたくなりますが、今は辛抱。
   まだ、ここに書けませんので、もうしばらく
   お待ちください。
   

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