第六十一話 ノルディックフォーク25 整備
愛知県からノルディクフォーク25がやってきました。2007年に新艇として納めていた艇ですが、この度、アレリオンの下取りとして、福岡に持ってきたヨットです。これから整備をしていきます。もちろん、売り物ですので、見学はいつでも大歓迎です。 このヨットはデンマーク製、欧米ではかなりファンが多く、各国に愛好者による協会が設立される程です。低い重心の船体に、さらに53%というバラスト比は極めて腰の強いヨットです。また、船底形状は鋭角で、波に極めて柔らかい。兎に角、時化に滅法強いヨットです。 ヨーロッパでは、このヨットにエンジン無しで乗る方も多く、まあ、日本ではそれは難しいでしょうから、船外機を設置しています。コクピットから、スライド式で、エンジンを上下に移動できるというアイデアものです。 さて、まずは大掃除。キャビン内の荷物を 全て取り出し、まずはビルジに溜まった汚 れをきれいに洗い流しました。 水道ホースをキャビン内に持ち込んで、 ざあざあ水を流してお掃除です。 中央の紫色のベルトは、このヨットを吊り上 げる時に使うもの。ちゃんとこういうのが付 いていますから、通常のスリングベルトが 無くても大丈夫なのです。 クッションと床板を戻すとこうなります。 バウにはクッションがありませんが、荷物 置き場、セール置き場です。 ちなみに、セールはメイン3枚、ジブ3枚 ファーリング式ジェネカーもあります。 ジブはハンクスですが、レギュラーサイズで 降ろして、そのままカバーをかける。 ファーリングなんて必要無い。 床のチークはまだ磨いていません。 外側はまだまだ手つかず。コクピットは チークが多くありますので、それは、まだまだ これからの作業になります。 ところで、変な棒がコクピットに立っています。 これ、実はオール兼ブームの支えになって います。 このヨットには、他にもユニークな装備があり ます。それはまた後日、ご紹介したいと思い ます。 これから、何回かに分けて、整備の経過をリポートしていきたいと思います。お掃除中も、何人もの方々が見に来られました。 |