第六十八話 次世代のレーサー?
セールをでかくすればスピードは速くなる。でも、それを支えるスタビリティーが必要になります。それで、キャンティングキールという、キールが左右に動く装置が開発されました。そして、さらに、 次のレベルのレースとして、新しいキールが登場してきました。 キールが殆ど真横に出ています。デザイナー によりますと、従来のキャンティングキールは 船体中央を軸に、左右にキールがスウィング していましたが、このシステムは、船体に 埋め込まれたレールを、キールが左右に しかも殆ど90度近くまでスウィングさせる事 ができる。これ以上のスタビリティーは無い。 と言っています。 42フィートで、重量は4.4t 吃水は3m セールエリアは、TP52と同じぐらいのセール エリアを持つそうです。 写真ではキールが横っ腹が突き出ている様 に見えますが、船体内部のレールを左右に キールがスウィングする。 常に新しく、常に速く、常に新記録を、それが人の欲望ですが、ヨットもここまできた。こんなキール、誰が想像したでしょう。反面、そこまでスタビリティーを求めるなら、カタマランでも?と思わないでもありませんが、モノハルはモノハルの良さがあります。 これからどんな活躍を見せるのか? |