第五十話 来年の豊富

この時期には、来年の豊富なる言葉が出てきますが、さて、来年はどうしましょう。と言いますか、来シーズンはどうやりましょうか? もちろん、セーリングですが、中でも特に、ジェネカーセーリングにトライして頂きたいと思いますね。今年の暮れあたりから、ジェネカーセーリングの面白さがやっと解ってきました。

ジェネカーをダウンウィンド用と思うから限定されてきましたが、微軽風用と考えれば、それはダウンウィンドも含まれての事です。微軽風は多くの方々が、ちょっと困ったと言いますか、せっかく上りで楽しんだセーリングも、下りになった途端に退屈だったり、或いは、それ以外でも、微軽風を面白くできたらと思われる方も多いと思います。

しかし、通常のジェネカーでは、シングルでやるのは難しいし、より多くの方々がセーリングを楽しむという点では、誰もが簡単に操作できるものでなければなりません。そういう意味では、ファーリングは欠かせないかと思います。これが普通に誰もが使えるセールとして定着すれば、セーリングはもっと身近で、面白いものになるのではないか?

バウポールの問題とか、ファーリングの巻き取り時の要領とか、克服すべき問題はありますが、 2012年は、何とか、ジェネカーセーリングを楽しまれる方々が増えるようになると嬉しいですね。

ところで、面白いセーリングとは何かと考えた時、速いヨットは面白い。そう思いますが、それだけに限らず、どう面白くするかという事もあると思います。重いヨットであろうが、レースでは無い限り、単独セーリングの場合なら、速さという他に、オールラウンドプレーヤーとして、あらゆる方向と、できるだけ多くの風速との中でいかにセーリングを楽しめるか、その鍵のひとつが、ジェネカーセーリングだなと思うに至りました。強風ではメインとジブを使って、微軽風ではジェネカーを使う。

それは、ノルディックフォークというヨットでの、ジェネカーセーリングを楽しんだからこそです。このヨットはロングキールの決して速くは無いヨットなのですが、強風には強いヨットです。しかし、微軽風では、重量の面から見てもちょっと、という感じを持ちます。それを、ジェネカーを使う事で、微軽風でも非常に面白いセーリングを楽しむ事ができました。気軽なファーリングジェネカーの御陰です。全てのセーリングを楽しむ方々にとって、これをやらない手は無いと思います。むしろ、これからは必須アイテムになるかなと思います。無茶はいけませんが、少し自分自身をプッシュして、2012年にはやってみてはいかがでしょうか?

という事で、2012年は、いっそうのデイセーリングとそれを強化するジェネカーの推進という事で
今年を締めくくりたいと思います。本年度、飽きもせずに、このTALK&TALKを読んで頂き、誠に有難うございました。


         皆様が、良い御年をお迎えられます事を、心からお祈り申し上げます。
         これからも、くだらない事を交えながら、このTALK&TALKを書き続けたい
         と思いますので、宜しくお願い致します。

      

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