| 舵誌によりますと、人気ナンバーワンの艤装はジブファーリングシステムだそうです。これは人気というより、もはや定番でありまして、一部のレースを楽しむ人達でさえ、使っています。これ無しでは、もはやセーリング遊びは無いと言っても良いぐらいです。 小さなヨットでも、このジブファーラーは定番ですが、例えば、レギュラーサイズのジブセールでしたら、ファーラーももちろん良いですが、そのまま下ろして、カバーをかけるという手も有りかと思います。 のバッグをはずして、ハリヤードを引けば それで展開はOKです。 小さなジブなら、こういう具合でも良いんでは ないかと思います。 舵誌のベスト１０には無かったのですが、ご存知、レージージャック、カバーとレージージャックをくっつけたスタックパック、レージーバッグという言い方もあり、メーカーによって違います。これらも、最近のクルージング艇には良く付けられています。レージージャックは定番化しつつあるような。 でも、このバッグ式のは、雨が折りたたまれたセール内に溜まるので、セールを上げた時に、水がジャーっと落ちてくる事もありますが。 その他、リジッドタイプのブームバング。バングは本来、ブームを下に下げる役目ですから、ロープとブロックの組み合わせで、その用は足りる。しかし、そこにリジッドタイプは、ブームが下に完全に落ちないように、支える機能がありますから、リーフ時、メインセールを下ろす時なんかは重宝します。バネ式、FRPの棒で支えるブームキッカー、大型艇には油圧やガス式等のシリンダーが使われます。 リジッドタイプバングでは無く、ロープとブロックの組み合わせであれば、マストトップから１本のロープを取って、ブームのトッピングリフトを付ける方法もあります。上からブームを吊った格好ですから、ブームが落ちない。しかし、ブームの高さは調整できるようにする必要があります。 それから、まあ、敢えて付けるなら、カニンガム。これがあるヨットはあまり無いので、人気とは言えませんが、メインセールを下から引くロープ。ハリヤードは上から引くロープに対して、カニンガムは下から引くロープ。 ハリヤードはセールを上げるだけで無く、ドラフトの前後移動をコントロールできますが、これは同時にリーチも引く事になるので、引けばリーチが閉じる作用となります。カニンガムは、リーチに影響を与えずに、ラフテンションを上げて、ドラフトの前後位置をコントロールできます。これはマイナーな艤装ですが、セーリングをスポーツするなら、あった方が良い。解ってくると、この艤装を使いたくなる時が来ると思います。 それから、シングルラインリーフなんかはどうでしょう。コクピットから１本のロープで、リーチもラフも引く事ができるシステム。リーフ時に前に行かなくても良い。 バックステーアジャスターは、マストをベンドさせて、セールをフラットにできるし、フォアステーのサギングを取ったり、波が悪く叩かれる時、マストの揺れを抑える事ができます。 最後に、超マイナーな、でも優れものの艤装は、ジブブーム。それもセルフスタンディング式。これは単なるセルフタッキングジブにするより、はるかに優れています。でも、残念ながら、どのヨットでも設置できるわけでは無いし、それなりの工事が必要になる。ですから、超マイナー。 ついでながら、もうひとつ、特にセーリングに注意をするなら、ロープ類です。通常のロープを伸びの少ないロープに変えますと、それだけでもセーリングに違いが出てくる。例えば、ブローが入って、ハリヤードが伸びますと、セールに大きな影響を与えます。伸びないロープはありませんが、伸びの少ないロープです。もし、伸びの少ない良いセールを使う場合、ロープもそれに対応するロープにした方が効果的になります。特にハリヤードに使うと効果的かと思います。これも、一般セーリングにはマイナーですが。ダイニーマとか、値段も高いし。そこまで求めるか？ という事に寄ります。 |