第九十五話 今年のお仕事

中古艇につきましては、随時取り扱っておりますが、しかし、やはりある特定のコンセプトを持つ新艇の導入というのは欠かせません。過去から長く続いてきましたレースかクルージングかという二つのジャンルに加えて、セーリングそのものを楽しむ事、つまりはデイセーリングを基軸としたヨットの運営方法の提案をしてきました。

今年の仕事はその延長線上にあるわけですが、デイセーラー群の強化とクルージングをも視野に入れたハイパフォーマンスクルーザーで、いずれにしろセーリングを堪能する事を基軸に、ピクニックからロングクルージングをカバーしたヨットという事で進めていきたいと考えております。

お陰様で、まだ少しではありますが、デイセーラーというコンセプトが知られて来るようになりました。浸透度としては、まだ全然ではありますが、過去を振り返れば、10年前とかは全く見向きもされなかったコンセプトでありました。それが少しではありますが、ポツポツと認めて頂けるようになり、
それで、昨年、さらに充実を図る為、オランダのイーグルヨットとイタリアのディナミカヨットを加える事と致しました。

イーグルヨットは44フィートと36フィートの2モデルで、既に取り扱ってきましたデイセーラーとは一味違った様相をもっています。ハイパフォーマンスやシングルハンドはもちろんですが、その長いオーバーハングを持ったクラシックなスタイルは優雅さを感じさせてくれます。この大きなサイズを電動ウィンチ採用して、楽に、そのセーリングの優雅さを演出しようというものです。

  イーグル36
  前後の長いオーバーハングが特徴的です。








  イーグル44
  今春、日本に進水致します。







一方、イタリアのディナミカは940(31フィート)のみのモデルになりますが、レーサー並の帆走性能を目指したヨットで、従来のシングルハンドはもちろん、レースをも高いレベルで楽しむ事ができるというコンセプトです。

  ディナミカ940











加えて、昨年はデイセーラー以外で唯一取り扱いを開始致しましたアルコナヨット。高い帆走性能はもちろんですが、ロングクルージングをも視野に入れたハイパフォーマンスクルーザーです。

  アルコナヨット
  34フィートから46フィートまでの6モデルを
  持ち、セーリング性能を重視したクルーザー
  というコンセプトです。今春、アルコナ370
  が日本に進水致します。






この様に、セーリングそのものを堪能する、プレーするとでも言いましょうか、そこを軸として、様々なバリエーションを楽しめるヨットとして、上記ふたつのコンセプトをお薦めして参りたいと思っております。ヨットはやはりセーリングが面白いのが一番、それなら性能が良いヨットが面白いに違いない。それが当社のコンセプトです。

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