第八十二話 オートパイロット考

ジブファーラーと伴に、オートパイロットも定番になりつつあります。ステアリングホィール仕様のオートパイロットでは、スイッチオンするだけのワンタッチで作動させる事ができる。これは、ちょっとした時とかに非常に良い。しかし、ティラー方式のオートパイロットは、いちいち棒みたいな物をセットしなければなりません。セットしたり、外したり、使わない時は邪魔になるし。

そこで、ティラー方式でも、ホィールと同じように、ラダーシャフトに直接つないで、デッキ下で接続できれば、そっちの方が良いのではと思います。但し、ティラー方式のラダーシャフトには、コートランドという物が無い。これはホィールに繋ぐ為にワイヤーを張っているのですが、ティラーはこれが無い。よって、コートランドでは無く、何らかの棒でも何でもラダーシャフトに接続固定して、それにオーパイのモーターを繋ぐようにできれば、これはとっても使うのが楽になる。

ただ、デッキの上では、オーパイが作動する度に、ティラーが勝手に動く。それは解っていれば良いし、邪魔ならティラーを跳ね上げてても良いかもしれない。それより、ワンタッチ操作のみでオーパイを作動させる事ができるというのが、面倒くさくなくて良いし、オフも同様。特に、セーリング中はずっと使い続けるわけでは無くて、ちょっとした時に使う事になるから。いちいち棒をつけたり、はずしたりは本当に面倒くさい。

  このラダーシャフトはアレリオン33Sの物
  シャフトには、棒が出ていて、そのロープは
  ティラー切れ角を制御しますが、こんなのが
  あれば、ここにオーパイのモーターが設置
  できます。








今まで、そんなヨットに出会った事がありませんが、ティラーでも出来ればそうしたいな〜と考えます。オーパイをティラーに設置したり、外したり、使わない時の収納とか、面倒だな〜と感じます。

もうひとつ、オートパイロットではありませんが、アレリオン33についていた、ティラーイクステンションの固定装置、装置という程の物ではありませんが、これなんかですと、本当にちょっとした時には良いかと思います。

  イクステンションのエンドをサイドのポケットに
  差し込むだけ。イクステンションは伸び縮み
  しますから、棒の後部側をちょっと回転させ
  ると長さが固定されます。イクステンションの
  長さを固定しなければ、棒のエンドを固定した
  ままでも、ティラー操作ができる。で、必要な
  時に、棒の後部側をちょいとひねれば固定
  です。

  これでオーパイならぬ、ちょっとした舵の固定
  になります。これはForespar 製。何故か日本  では見かけ無い。
まあ、昔のショックコードを使った方式よりも良いのではないかと思います。それに、ティラー式オーパイよりは、ちょっとした時には、こちらの方が使いやすいかな。取り外しがワンタッチ。

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