第95話 ヨットに泊まろう

我が家では食事中にテレビがいつもついています。私はその事につて、何も子供達には言いません。
でも、ほんのたまにですが、子供達が好きな番組が無い時はテレビを自主的に消す事があります。
そういう時というのは、話がはずみます。これをもっと違う場所でやったらどうでしょう。そうです。ヨット
にみんなで泊まったら良いじゃないですか。

だから、ヨットにテレビは設置しません。せいぜいCDかラジオ。みんなで買出しに行って、自分達みんな
で食事を作ります。ヨットを出す必要も無いのです。キャンプです。子供達が大きくて、もうついて来ない
なら、孫でも良いじゃないですか。近所の子供でも、奥さんと二人でも良い。ヨットにきたら、ヨットを出さ
なければならない理由は何も無い。こういう時は割りきって、キャンプの日と決めても良い。何も朝から
じゃなくて良い。夕方からでも良い。そして、コクピットで、デッキの上で、みんなで食事するんです。
その日は全員が泊まり。好きな場所に寝れば良い。ベッドでも、床に何か敷いてでも、雑魚寝で良い。
誰かが、ちょっとギターでも弾ければぐんと盛り上がりますね。無くても、楽しいですよ。食事はたいした
物でなくても良いんです。これをいつもたいそうに考えると、次にする時は面倒くさいと思うようになります
から、簡単な物でも良い。ピザの宅配でも良い。何でも良い。気楽が一番。またやろうと思います。

こういうちょっと違った雰囲気を与えると、みんなで、一緒に何かをすると、割と素直になるものです。いつ
もは出ない話が聞けたりします。そして、夜遅くまで話をして、寝たい順に寝れば良い。今度は一緒に
ヨットを出そうという事にもなるし、子供の友達だって呼べる。たまには、こういうのも良いんじゃないでし
ょうか。

こういうのを考えると、すぐに大きなキャビンが良いとか、ベッドの数とか気にします。そんなことは重要で
は無いと思うのです。狭いところにみんなで寝るのも良いものです。冷蔵庫だって無くても、エアコンが無
くても、電子レンジが無くても、一向に構わない。物があるから楽しいわけでは無く、楽しもうという心が
あるから楽しいわけです。

みんながそうやって、キャンプしたり、セーリングに行ったり、楽しんでいただけると、マリーナはにぎやか
になります。別荘はがわりでは無く、キャンプ気分です。ここからいろんな使い方が出てくると思います。
特に、子供は好きですよね、こういうの。

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