第97話 Jボート スポーツヨットの台頭

アメリカのJボート社をご存知だと思います。前前から、ここのヨットは私の好きなヨットのひとつです。
ここのデザイナーはジョンストンという方で、彼のデザインするヨットは、コンセプトが非常に良い。
Jボートというとレーサーというイメージを持ってある方も多いと思いますが、確かに、J24とかは世界
に広がっていますが、私はスポーツボートというイメージを強く持っています。

以前にJ105というヨットを紹介した事がありますが、殆どレースにしか使われていませんが、スポー
ツとしての捉え方でも良いと思うのです。そして、今回J100という新しいデザインのヨットが建造中
です。これははっきりとデイセーリング、ウィークエンドセーリングというコンセプトを打ち出しています。
これもレースにも使われるとは思いますが、シングルハンドのデイセーリングというコンセプトも打ち出して
いる。

何度も言ってきましたが、メインが大きく、小さめのジブ、内装は極めてシンプルなヨットです。オプション
群を見ますと、アレリオン28に使われているのと同じセルフタッキングジブブームがあります。形は多少
異なりますが、アレリオンと同じコンセプトではないかと思った次第です。J100は33フィートですから、
アレリオンより少し大きいですが、ウィークエンドにセーリングを堪能する為のヨット。これは実に面白そう
です。



大きなメインに小さなジブ、メイントラックはコクピットにちゃんと設置され(キャビントップでは届かない)
これまで何度も言ってきました通りの仕様です。1号艇は6月完成の予定だそうですが、これは楽しみ
ですね。欧米は確実にこの流れにある。セーリングを楽しもうという流れにある。レーサーだけにセーリ
ングを任せるなんてもったいない話です。こういうセーリング性能の高いヨットをシングルでも簡単に操
船できるとしたら、こんな魅力的な事は無いと思うのです。どんな豪華なインテリアで寛ぐより、この方
が何倍も面白い。その為にはインテリアなんてシンプルで良いのです。どうせ皆さん、キャビンで寛ぐ
なんてことはめったになさらない。

これからは、シングル又はダブルハンドのイージーセーリング、スポーツとしてセーリングを楽しむヨット、
これが絶対に面白い。何度でも言います。欧米の流れはそういう流れが出来ている。そう思います。
キャビンで寛ぐなんて、欧米人のように住まうなんて土台無理なんです。ヨットの住まう欧米人が、今度
はデイセーリングでスポーツしようとしています。サイズの違いはあれ、アレリオンも、フォークボートも
同じ、さらにイタリアのステラ、ドイツのディスタンシアもシングルハンド、世界は、日本以外は、シングル
ハンドスポーツヨットが流行ってくる。そう思うのです。

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