第三十九話 コクピット

デイセーラーのコクピットは、どれも広く取ってあります。キャビンよりも重要な場所です。一日の、ほとんどはここで過ごす事になります。操船するのもここですし、食事も、宴会するのもここです。キャビンに隠る事は殆どありません。せっかく海に来たんですから、オープンな青空の下が良いに決まってます。

キャビンは? 寝る処か荷物置くスペースと言った感じでしょうか。殆ど使う事は無い。後は、トイレぐらいですか。でも、デイセーリングだと、殆どトイレも使わないかもしれません。

それで、デイセーラーのメインサロンは、コクピットなのです。まあ、雨の時はどうするんだとか、夜、寒い時はどうするんだとか聞こえてきそうです。そんな時は、狭いながらもキャビンに入るかもしれないが、でも、そんな時はレストランにでも行けば良い。何でもかんでも対応できる様にする必要は無い。ただ、最高の時を過ごせれば良い。何にでも対応しようとするから、いろんな物が必要と思われ、逆に、最高の時を失ってしまう。この割り切りこそが、最高の時を生み出すのではないかと思います。

  
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