第五十七話 専門化

世の中発展していきますと、どんどん細分化されて、専門化していきます。昔は町医者が居て、大抵の病気でも見てくれました。でも、今は、内科、外科、整形外科等々、専門に細分化されました。
進化すると、専門性が高くなって、何でも引き受けるというわけにはいかなくなるんでしょうね。

ヨットも同じで、徐々に細分化と言いますか、専門化されてきています。クルージング艇も、今では、外洋と沿岸に分かれています。そして、デイセーラーはセーリングという専門性を持っています。ですから、専門性が高くなったという事は、それぞれの専門分野において、より使いやすい、より快適、より楽しめるという事になったんだろうと思います。

患者が内科に行くか、外科に行くか、ちゃんと決めて行く様に、ヨットを使う側も、何を最も味わいたいのかを決めた方が良いという事になります。その方が、目的に対して、より楽しめるという事になります。

専門性が高くなるというのは、その分、浸透度が高く、進化するからだと思います。日本でのヨットの浸透度はそうでも無いのですが、海外から否応無しにやってきます。日本のヨット文化は、海外の進化について行けるかという問題かもしれません。

FACEBOOKで紹介しましたが、海外では既に60フィートのデイセーラーまで出てきました。日本では考えられません。60フィートもあってデイセーラー? と思ってしまいます。でも、彼らの考え方は違うんですね。何フィートだろうが、何を楽しみたいかが重要であって、サイズはそれが何のジャンルだろうと関係無いという事なのかもしれません。ジャンルを決めれば、乗りたいサイズという事なのでしょう。

細分化、専門化してきたヨット、それぞれのヨットが専門性を提示してきました。そのどれに乗るか?その選択が、以前よりももっと重要になると思います。その分、もっと楽しめる。

  

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