デイセーラーの意義は、そのパフォーマンスもさる事ながら、やっぱりひとりで自由自在に操船できるという処にあると思います。それと、モダン系やクラシック系の違いはあっても、キャビンをでかくする為に無理をしていないので、見た目が美しい。まさしく、セーリングを楽しむ為にある。

ただ、最近では、デイセーラーコンセプトの普及により、そうでも無いものでも,小さいサイズである事でデイセーラーを強調するのも増えてきました。それは間違いでは無いだろうけど、でも、ちょっと違う。それは兎も角・・・・・

ところで、突然ですが、昔、若いころに、少し登山の経験があるんですが、それを想いだしました。考えて見れば、陸に何日も寄らない外洋クルージングは、例えて言えば、冬山登山という処かな？　最も危険で大変だ。沿岸クルージングだったら、夏山？　じゃあ、デイセーリングは言うと、もっと気楽なハイキング？おっと、それもあるけど、テクニックを要するロッククライミングとも言える。

登山の仕方も好みの分かれる処です。セーリングも同様。短時間で、集中力発揮して、頭使って、テクニック磨いて、そういうスタイルがお好みの方は、登山ならロッククライミング、セーリングだったらデイセーリングのスタイルが合うと思います。結局、どういう使い方のスタイルが良いかは、オーナーの性格に合うスタイルという事ですよね。

ピクニックセーリングはどんなヨットでも出来ますし、是非、楽しんで頂きたい。クルージング派も、日常はピクニックを楽しむ。でも、デイセーラーだったら、そこで終わらずに、集中力を発揮して、セーリング技術を学ぶ事を楽しんで、高い質のセーリングを味わって欲しいと思います。まさしく、美しいヨットを美しく走らせて頂ければと思います。